自分を後回しにしがちだった私、踏み出した一歩
近藤弥生子 <最終回>
以前の私は、友人とおしゃべりしていても、いつも「自分ばかりが話していないだろうか」と話の配分を気にしていた。そもそも話し下手なので、他の人が話しているのを聞いている方が楽だった。また、仕事で何かしらのチャンスがあったとしても、自分より上手くできそうな人がいるなら、その人を推して自分は応援する側に回ってきた。
内向的で、自分を後回しにしてばかりいたのだ。
そんな私に価値観の転換が起こったのは、「自分を幸せにしてあげられるのは自分だけ」と公言する台湾人の友人たちから刺激を受けたことが大きい。
最近、友人の台湾人女性が開いた陶芸の作品展を見に行った時のことだ。
彼女はもともと編集者で、陶芸は個...