医療通訳で患者さんからもらった勇気の言葉 マッシ<第二回>
通訳の現場では、不安やストレスがつきものだ。しかし、現場に入り仕事に集中すると、そのストレスを感じる時間は減る。そして、仕事が終わって家に帰る頃には「今日も無事に終わった」とホッとするのだ。
一方で、仕事が終わっても疲れが取れず、しばらく落ち込むことがある現場もある。それが「病院での医療通訳」だ。医療通訳とは、言語や文化が異なる患者さんと医師の間に入り、コミュニケーションを円滑に行う役割のこと。患者さんの病状や治療についての重大な情報を扱うため、精神的な負担が大きくなる。
医療通訳の現場では、患者さんと数十時間以上を一緒に過ごすことが多く、まるで家族の一員のように思われることもある。言葉...