「私にはサッカーがあった。夢中になれたから、走り続けてこられた」。女子サッカー日本代表、英マンチェスター・シティWFC所属 長谷川唯さん
風のように走り、目の前のサッカーボールを自在に操り、ゲームを作る。サッカーファンの目をくぎ付けにするプレーで異彩を放つ女性が、今回の「ミモザなひと」。女子サッカー日本代表の長谷川唯さんだ。彼女は現在、英国のマンチェスター・シティWFCに所属、目の肥えた海外のサッカーファンをも魅了する活躍を続けている。
唯さんがサッカーを始めた頃、日本には女子のプロリーグがなかった。サッカーだけでは食べていけない、海外で活躍する選手もごくわずかという時代だ。しかし唯さんは、そこに不安を感じることもなく、ただ目の前のボールを追いかけ、サッカーを全力で楽しんできた。彼女はなぜ、まっすぐに突き進んでこられたのだ...