「進む道はひとつに決めなくていいよ」。雅楽師・東儀秀樹さんに聞く”寄り道”のススメ
アジア諸国から伝わり、日本独自のエッセンスを加えて平安時代に完成した雅楽。その伝統を受け継ぎながら、想像を超えた新しい音楽を次々に生み出す人がいる。雅楽師で音楽家の東儀秀樹(とうぎ ひでき)さんだ。
1300年にわたり雅楽を継承する東儀家に生まれたが、幼いころから雅楽師を目指していたわけではない。目標やなりたい像を定めず、心のままワクワクするほうへ突き進んだ結果だった。最期を迎える瞬間に「この人生でよかった!」と思えるように、ワクワクすることは全部やりたいという東儀さん。そして大切な息子さんにもそうあってほしいと願っている。
「一番ワクワクするのはどんなときですか?」と問うと、「いつも自...