その道は、一生懸命やったから見えた道 あたそ <第二回>
唸りながら書き上げた履歴書と職務経歴書を提出したその日に、上司から異動の打診があって笑ってしまった。なんで、私の仕事に対するモチベーションが最底辺になっていることがわかったのだろう。しかも、このタイミングで? 偶然にしてはできすぎているのではないか。やけに都合のいい話だと思った記憶がある。
仕事を辞めたい。そう思ったのは何回目だろう。きっと1000回をゆうに超えている。そして、「会社を辞めたい」と思うたび、その気持ちは少しずつ強くなっている気がする。
今までもずっと複数の転職サイトには登録し続けていたし、カジュアル面談も定期的に受けていた。どこだっていいわけない。できれば、今よりも条件の...