「今日は有給休暇だから、あの本屋さんに行こうか」―ナカセコエミコさんが“誰もが心安らぐ居場所”に寄せる想い
「有給休暇を取ろう」。そう考えるときはどんなときだろう。家族の体調不良のとき、友人と遊びに行きたいとき、大切な人の誕生日……。さまざまな理由があるが、ふと “自分自身のため”に有給休暇を取得した経験はないだろうか。
そんな、自分のための有給休暇を取った日にこそ足を運びたい場所が、国立の閑静な住宅街にある。2023年春にオープンした『書店 有給休暇』だ。
そこは誰もが“肩書き”をおろせる、まちの本屋さん。どこからともなくコーヒーの香りが漂う店内には、店主のナカセコエミコさんがセレクトした一点ものの本と、数々の雑貨、お菓子、洋服などがならんでいる。
本離れ・書店不況と言われる今、なぜ書店を開...