「学びたい」という一心で自ら道を拓いた経験が、未来の自分につながっていた

画像: 「学びたい」という一心で自ら道を拓いた経験が、未来の自分につながっていた
――松沢さんはいつ頃から、環境や資源について意識するようになったのでしょうか?

松沢:三人きょうだいの長女として育った私は、子どもの頃から「水や電気は大切に使うように」と、よく親に言われていました。そういった環境で育ったからか、子どもの頃から「資源を大切にすること」を意識していましたね。

学生の頃にはフリーマーケットに夢中になっていました。機能的には新品同然のものが安価で購入できるし、不要になったものを売れば、それを必要としている人のところに届くという仕組みがとても良いなと。その頃にはもう「資源を無駄にしたくない」という気持ちがしっかり醸成されていたようです。

――当時は職業に関する夢はありましたか?

松沢:明確にはありませんでしたが、日本に留まらずグローバルな仕事をしてみたいとは考えていました。だから高校卒業後には、まず短大の英語科に進学。外国籍市民への日本語家庭教師ボランティアなどを経験しました。その後は自分で情報を集め、手続きをして、イギリスへ短期留学を実現させました。

私はただ「英語を学びたい」という一心でしたが、英語というのはひとつの手段に過ぎないと気づきました。他の参加者たちは「英語を習得」の先に、やりたいことを持っていて。そこに感化されて、私もしっかりと自分の「やりたいこと」を持つ人になりたいと強く思いましたね。

――その後、四年制大学に編入されています。

松沢: 四年制大学への編入について、両親は最終的に応援してくれましたが、当時、父が「女は大学に行く必要はないんじゃないか」とぼやいていたことは、今でもふと思い出します。やる気や可能性があっても、周囲の価値観や状況によって押しとどめられてしまう――そんなヒトに対する“もったいない”を見過ごしたくないという思いは、きっとこの頃に生まれたのだと思います。

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