自分の人生を「ハンドリング」できる女性たちを増やしたい

画像: 自分の人生を「ハンドリング」できる女性たちを増やしたい
――2021年、退職と同時にご自身の会社「setten」を設立し、雑誌「VERY」のモデルとしても活動を開始。それから2年後には、女性のキャリア支援事業「NewMe」を共同創業されましたね。

笹川:20代で自分らしいキャリアについて悩んでいたとき、本当に苦しかったんです。

いまも友人たちと話をすると「自分のキャリアに自信が持てない」「結婚・出産を経ても同じ環境で働けるか心配」「ロールモデルがいなくて不安」など、多くの方が共通の悩みを抱えていることに気づきます。

男女とも柔軟に働きやすい時代に突入はしているものの、意欲的に働きたい女性にとって、環境によってはライフイベントでキャリアが左右されがちなのもまた事実です。人生の見通しが持てずに悩む気持ちは、私にもよくわかります。だからこそ、20代のはやいうちから自分のキャリアと向き合って、自分が今いる場所をよく見定めることがとても大事。やりがいを持って、成長できる環境で仕事に励む。20代からその意識を持っていれば、30代・40代、その先も、自分の可能性は限りなく広がると思うんです。もっとシンプルに仕事を楽しめる人を増やしたい――そんなふうに同じ課題感を持っていた篠原(現代表)と「NewMe」を始めました。

「NewMe」では主に、働く女性向けのメディア運営やキャリアイベント、20代30代のハイクラス向け転職サービスを通じて、働く女性たちが自分と向き合う“フォースプレイス”的な存在になることを目指しています。

――「NewMe」のビジョンは「自分の人生を自分でハンドリングし、前向きに生きる女性を増やす」。笹川さん自身は、自分の人生をハンドリングできていますか?

笹川:しようとしています!(笑)たぶん、そうやって意識するだけでも全然違うと思うんです。

「自分らしい人生を歩むんだ。そのために、自分に合うキャリアやライフスタイルをつくっていくんだ」という意思を持つことで、一歩踏み出した選択も取れるようになり、少しずつキャリアをハンドリングできるようになっていくはず。

仕事一つとっても、受け身でやるのか、自分事として向き合うのかで、楽しみ方や充足度ってガラリと変わりますよね。それは、会社員でも経営者でもフリーランスでも、きっと同じです。

私自身も変化が怖くて、転職が頭をよぎってから決断するまでに3年かかりました。あれだけ大好きだった仕事を辞めたからには、自分の足でしっかりと立とう。手放したもののぶんだけ、頑張りきろうと決めて走り続けています。

――事業の立ち上げと並行して、第二子を妊娠・出産――。子どもを持って、仕事との向き合い方に変化はありましたか?

笹川:子どもや家族が、こんなにも自分の居場所をつくってくれるものだとは思いませんでした。“母ちゃん” は自分の中で大きなアイデンティティになったし、家庭のことだけにフォーカスしたほうが私はいいママになれるような気もするんだけど……でも、家庭と仕事のどっちもあるから、どちらも頑張るモチベーションができるなと感じています。

This article is a sponsored article by
''.