「昨日の経済を毎朝5分で!パーソナリティのDJ Nobbyです」

朝の眠たい頭に染み入る、落ち着いた深い声――。音声配信サービス『Voicy』で毎日配信されている『きのうの経済を毎朝5分で!』は、10万人以上のリスナーに視聴されている人気番組だ。この番組を手がけているのが今回のミモザなひと・ラジオパーソナリティのDJ Nobbyさん(以下Nobbyさん)。

Nobbyさんのパーソナリティ歴は27年。高校1年生の時に地元・兵庫県西宮市のFM局でデビューを果たし、プルデンシャル生命など金融業界で会社員として働きながら活動を続けてきた。2021年に会社員を辞め、パーソナリティとして独立したあとも、全国放送ラジオ番組のレギュラーを3本務めるほか、講演や絵本の出版など活躍の幅を広げている。

他者の声に耳を傾けたら、意外と自分にフィットする。そんな気づきをくれるチャンネルに、チューニングしてみよう。



“ 引っ込み思案の目立ちたがり”が、高1で掴んだ担当番組

画像1: “ 引っ込み思案の目立ちたがり”が、高1で掴んだ担当番組
―― 数々の番組のパーソナリティを務めているNobbyさん。中でも『きのうの経済を毎朝5分で!』は大人気ですよね。

DJ Nobby:ありがとうございます。おかげさまで、今年で8年目に入りました。「経済のトピックは難しい用語ばかりでわかりにくい」という方でも、短い時間ですぐに理解できるよう工夫を凝らして、毎朝お届けしています。

――8年もの間、毎朝……!素晴らしい継続力ですね。パーソナリティ歴は27年と伺いました。「パーソナリティになりたい」という気持ちはいつから持っていましたか?

DJ Nobby:小学生の頃からですね。僕にとってはずっとラジオが一番のエンタメで、聞き続けるうちに自然と「やりたいこと」になっていました。

家にはテレビもありましたが、父が仕事から帰ってきたら“チャンネル権”は父のもの。僕が見たい番組は見られなかったから、自室のラジカセで地元のFM局の番組をよく聞いていました。特に好きだったのは、眠れない夜に聞く23時から1時の時間帯の番組。ジャズが流れるバーで男女が恋愛話を繰り広げるラジオドラマとか、小学生にはわからない大人向けの内容でしたけど……音だけの表現が面白かった。

―― 夢中で聞いていたようすが伝わってきます。

DJ Nobby:それだけ夢中だったので、中学では放送部に入りたかったのですが、親に反対されまして。僕は本当に勉強をしなかったんです。どんどん成績が悪くなって親はかなり心配していたのに、そんな時に放送部に入りたいと言ったので、「好きなものにさらにのめり込んだら、もっと勉強しなくなるやろ」と。それはそうだな、という感じでした(笑)。無事高校に進学できたらやってもええよということで、高校でやっと放送部に入りました。

それから1年経たないうちにある出来事をきっかけに、兵庫県西宮市のFM局 『さくらFM』で番組を持たせてもらうことになります。

画像2: “ 引っ込み思案の目立ちたがり”が、高1で掴んだ担当番組
――高校1年生でのデビュー!ぜひ詳しく教えてください。

DJ Nobby:課外活動で知り合った人が『さくらFM』の関係者の方で、僕がパーソナリティをやりたがっていると知って、プロデューサーと繋いでくれたんです。「デモテープ渡しに行ってみ」と。背中を押してくれる人がいるんだから、これは行かなければと思って、勇気を出して会いに行きました。それがきっかけで番組を持たせてもらえることになりました。

僕は、“引っ込み思案の目立ちたがり”なんですよ。自分がやりたいだけでは動けなくて、周りから
「やりなよ!」と推されてやっと動ける性格。「しゃあないな~」とか言いながらね。これは今でもそうで、人から「いいね」と言われないと、自分で選んだものが正解かどうか自信を持てないところがあります。

――FM局の関係者の方は、そんなNobbyさんがチャレンジするための自信をくれたのですね。

DJ Nobby:そうです。おかげで番組を持つことができて、公共の電波で自分がおもしろいと思う番組をやれました。本当に大切なきっかけと自信をもらいましたね。高校2年生からは1年間アメリカに留学していたので、現地で収録した音声を送ってオンエアしてもらっていました。月に1回、15分でアメリカのリアルな高校生活をお届けする内容。現地にいないと録れない音が、自分を媒介して日本に流れるのは、新鮮でおもしろい体験でした。

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