人生の残量を考えて、積み重ねを大切にしていく

画像1: 人生の残量を考えて、積み重ねを大切にしていく
――最後に、これからやりたいことをお伺いしたいです。

落合:キーワードでいうとさっきの焼酎や植物、温泉、寿司に関わるものがつくりたいですね。ただ、残量がだいぶ限られてきたなと思っています。

――残量というと?

落合:最近は5年単位の大きなプロジェクトを3年おきくらいに仕上げていく生活なので、同じリズムで作家活動を続けていったら、人生であといくつの作品をつくれるだろうかって考えるんです。仮に平均寿命まで生きたとして、今38歳なので残り45年くらいだと考えたら、あと8個くらいしかつくれません。3年ごとに完成させるだけでも結構大変なのに、このまま走り続けてもあと8パビリオンしかできない。年一回の大きな展覧会だったらあと45回。27歳から始めて今年で11年目を迎えた研究室も、いつまでできるでしょうか。

――それは、つくりたいものがありすぎて、残り時間が足りないという感覚ですか?

落合:つくりたいものに時間がかかるからだと思います。アメリカで2015年に起業したピクシーダストテクノロジーズという会社も、2017年に日本法人を立ち上げてから大きくするまでにまた数年かかって。それくらいの規模の会社は、残りあと5社しかつくれない計算です。だから、いろんなものの一回一回を大切にしたいと思うようになりました。

――一日いちにち、一つひとつの積み重ねを大切にするために、どんなことをしていますか?

落合:夜眠るとき「今日はいい日だったな」と思えるように頑張るという、単純なことです。すべてを完璧にするのは無理なので、今日はもうだめだと思ったら、そのタスクはそこでやめる。で、別の生産活動に取り組みます。テンションが下がる仕事をしてしまったら、ほかのテンションが上がる仕事で取り戻すような感覚です。

「なんの生産性もない日だった」と思うのがいやなので、徒労で終わってしまいそうな日は、本を読むでもnoteを書くでもいいから、何かしら実のあることをする。何も面白いと思えない日は疲れているだけだから、変にアイディアを出すような作業に挑戦しないで、潔く寝る。朝起きたらまたリセットされています。そうやって、その日の自分にとって必要な行動をとっていけば、少なくとも一日が無駄になることはありませんから。

画像2: 人生の残量を考えて、積み重ねを大切にしていく

執筆:菅原 さくら 撮影:梶 礼哉

This article is a sponsored article by
''.