ゲームは難しいほうが面白い。
仕事も、難しい条件をクリアしていくほうが楽しい

画像1: ゲームは難しいほうが面白い。 仕事も、難しい条件をクリアしていくほうが楽しい
――宮野さんにとって「自分らしく働き、生きる」とは、どんなことだと思いますか?

宮野:僕にとって仕事って、ゲームをプレイしているような感覚なんです。ゲームって制約条件が多いほど難易度が上がるし、クリアしがいがあって面白いじゃないですか。だから飽きずに楽しむために「お店を増やす」「でもクオリティは下げない」「上場する」なんて、新しい条件をどんどん増やしているつもりなんです。マグロと一緒で、僕は泳いでいないと死んじゃうのかもしれません。でも、泳ぐと決めさえすれば、ずっと泳げる。

……というのが出発地点でしたが、いろんな方に支えられて泳ぎ続けてきたいまは、ちょっと視座が上がりました。せっかく泳ぎ続けていなくちゃ生きられないマグロの僕がいるのなら、その存在を少しでも世の中の役に立てられるようなかたちにしたい、と考えるようになったんです。それでいま頑張っているのが、外食業界のフラストレーションを解決すること。ずっとこの業界に関わってきて感じた課題を、なくしていきたいと思っています。

――具体的には、外食業界をどのように変えていきたいとお考えなのでしょうか。

宮野:優秀な働き手がどんどん集まるくらい、魅力的で儲かる業界にしたいです。そのためにいま、接客をマネタイズする仕組みづくりを進めています。

海外だと、お給料に見合う仕事の量やクオリティが明確に定義されているから、みんなそれ以上もそれ以下もやらないんです。でも日本では、低い時給でも高級ホテルのようにすばらしい接客をする方がたくさんいます。優秀な方々にちゃんと金銭的なインセンティブを与える仕組みができれば、そういう方々はもっと接客を頑張るし、お客さまの再来店にもつながるでしょう。そうすれば、みんながWIN-WINです。すでに数年前から少しずつ、優れた接客スタッフにインセンティブを付加できるような仕組みをいろいろ試しています。

――どおりでクリスプには、素敵な接客のスタッフさんが多いわけですね……。

宮野:ありがとうございます。それはたまたま当たったわけじゃなくて、基本的に当たる仕組みがつくれてきている、ってことなんですよね。この1、2年でようやくそう言えるようになってきました。

すごく難しい課題だけど、そのぶん難しいチャレンジが好きな仲間たちが集まってきて、楽しく働けていますよ。厳しい条件に向き合うときこそ、ビジネスはめちゃくちゃ面白くなると思っていますから。

画像2: ゲームは難しいほうが面白い。 仕事も、難しい条件をクリアしていくほうが楽しい
画像: クリスプサラダワークスCEO宮野浩史さんがたどり着いた、仕事をおもしろくする"難しい"条件

宮野浩史

1981年千葉県生まれ。15歳で渡米し高校卒業後アメリカで飲食業を起業。22歳で帰国しタリーズコーヒージャパンで緑茶カフェ業態の事業責任者をつとめた後、再起業しブリトー&タコス専門店「フリホーレス」を立ち上げる。現在はカスタムサラダ専門店「クリスプサラダワークス」の展開を通じて、テクノロジーと人の力をかけ合わせ外食業界にイノベーションを起こすことを目指す。

執筆:菅原 さくら 写真:梶 礼哉

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