出会えた人と成長し続けたい。ドラマ溢れるスタートアップの世界へ

画像: 出会えた人と成長し続けたい。ドラマ溢れるスタートアップの世界へ
――藤田ファンドで4年半の投資経験を積んだのち、念願叶っての起業。なぜこのタイミングだったのですか?

坡山:もともと「30歳までに起業するぞ」と決めていたので、29歳の誕生日を迎えた翌月ごろには会社に「起業のために1年以内に退社します」と伝えました。

――計画通り、準備万端!という感じがします。ここでもやはり“自分会議”が開催されたのですか?

坡山:はい、何度も(笑)。すごく不安で、迷いに迷いました。藤田ファンドはいい意味で「もっと居たくなる」場所でした。投資した企業が上場を叶えるケースも増えてきて、このまま続ければ自分の成果とも呼べる投資がもっと生み出せるんじゃないかという期待。そして投資家として注目してもらえるんじゃないかという欲望。いろんな気持ちが自分の中にありました。

でも起業家の皆さんの成長速度を見て、このままじゃ私は置いていかれて、話ができなくなるだろうと感じました。大好きな皆さんとずっと同じ目線で話せる関係でいたい。それは自分も同じスピードで成長しないと叶わない。投資の道に行くのなら、投資業を続けて極めないと無理だと思いました。けれど私はやっぱり起業したい。だから起業家の先輩方に負けないくらい、起業家として成長しようと決めました。

――成長を続ける人たちと対等に話し続けたいから、自分も起業家として成長する道へ。素敵です。ご自身が起業家として立ち上げたスタートアップの世界はどうですか?

坡山:スタートアップって、新しい世界を打ち立てて、みんながその方向をむいている。自分ひとりでは得られない経験や、熱量の高い人との関係性が毎日たくさん生まれやすい環境だと思います。高い給与やキレイなオフィスはなくても、まるで何かに突き動かされて進化していく有機体みたい。私はスタートアップが好きすぎるんですよね。

生きててよかったなあと思います。

――はやまりさんが起業した株式会社Sworkersでは、スタートアップへの人材紹介事業をされていますね。ここからも”いい出会い”が生まれそうです。

坡山:転職相談にくる方が、学歴や人から評価されるキャリアの軸ではなく、自分が本当にやりたいことに初めて向き合った瞬間はドラマのようで。人が変化する瞬間に立ち会えたときにやりがいを感じますね。

――2025年1月からは、女性起業家を増やすプロジェクト『Project:F』も開始され、誰かが「変化する瞬間」を目撃する場面がますます増えそうです。
画像: ▲取材当日は『Project:F』のパーカーでお越しくださいました

▲取材当日は『Project:F』のパーカーでお越しくださいました

坡山:そうなんです。今、第一期生が起業家育成プログラムに参加している最中で、事業の着想から伴走して、ディスカッションを重ねています。

参加者の皆さんと私たちが「自分は何がやりたいのか」をとことん本気で考えた結果、起業する道がベストではないと気が付いて離脱した人もいます。それも含めて、自分が本当にやりたいことに向き合うきっかけを作れることにやりがいを感じています。

――どうして、女性起業家を増やそうと思い至ったのですか?

坡山:今の社会は、ルールを作る場に男性が多いと感じます。女性の意思が見過ごされている場面が多くて、この状況を変えなくてはいけないという使命感を抱きました。違和感のあるルールを自ら変え、ルールメイクできる女性を増やすことができたら、きっと世界は変わる。女性起業家はその変化をリードする存在だと考えています。

――はやまりさんが先頭に立って変えていこう、と。

坡山:「私がやってやるぞ!」というよりは、「自分がやるのが良さそうだな」という感覚です。他にできる人がいるなら、私はやらなくていい。でも客観的に周りを見渡して、自分が適任なんじゃないかと感じたら、やりたいかどうかは置いておいて「自分だな」と。おこがましいかもしれないけれど、それが私の使命感です。

私は男女の対立を生みたいわけじゃなく、ただ、女性たちに「もっと幸せになっていいんだよ」って伝えたい。女性にも思う存分仕事をする権利がある。経済的にリッチになる権利がある。幸せになる権利がある。それが叶えにくい現状があるから、自分たちで幸せになる方法を考えて、みんなで世に広めていこうよ、と思っています。

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