一度くらいは海外で働いておくべきだと思っていた

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――海外での経験から得られることはたくさんありそうですが、そもそもどうして拠点を海外に置くようになったのでしょうか?

滝沢:それには私のこれまでのキャリアが大きく関係しています。大学卒業後はコンサルティング企業へ。そこでUXコンサルタントとして働きはじめ、2年目のときに上海オフィスを立ち上げることになったんです。幸運なことに、その立ち上げメンバーに選んでもらえて。

――それが最初の海外経験ですか?

滝沢:そうなんです。とはいえ、不安はあまりなかったかもしれません。なんとなく、グローバルな世の中なので一度くらいは海外で働いておくべきだ、と思っていたんですよ。もちろん、海外生活の明確なイメージを持てていなかったから楽観視していた部分もあるとは思いますが、「やったー!上海だ!」と喜んでいましたね(笑)

上海オフィスの立ち上げには、私の他に日本人が二人と台湾オフィスからスライドしてきた人、現地で採用した人など多様なメンバーが関わることになって。日本で働くときと比べて全体の人数も少なく、何もかも新しい環境でしたが、心細くなることはありませんでした。そもそも未知の世界を怖がらない性格というか、むしろ好奇心のほうが強いタイプで。

 画像1: 東大卒、中国・インドを渡り歩く。起業家・滝沢頼子さんが持つ、チャレンジングな環境に飛び込む強さ

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――その後、一度日本に戻ってきたそうですね。

滝沢:日本オフィスに戻ってきて、しばらくはその企業で働いていたんですが、上海で起業されたデジタルマーケティングの会社に転職しました。だからもう一度上海に移住したんです。そこでしばらく働いた後、今度は日本のスタートアップに転職しました。

そのスタートアップではCEOのビジョンにとても共感できて、働きがいがありました。CEOを始め、その他のメンバーとも信頼し合って、良いチームとして働くことができていたと思います。

――それだけの働きがいがあったにも関わらず、滝沢さんは独立をされる道を選ばれましたね。それはなぜだったのでしょうか。

滝沢:身近にいるCEOが自分の責任の下、リスクをとって意思決定している姿を間近で見ていて考えが変わったんです。元々は「自分にはあまり意思がないから、やりたいことがある人をサポートしたい」「自分は経営者には向いていない」などと思っていました。でも、そうでもないかもしれないな、と。経営者として意思決定をするCEOが単純にかっこよく見えましたし、自分もそのような立場で仕事をしてみたいという気持ちがあることにも気づきました。そうして信頼できる人を誘って立ち上げたのが、株式会社hoppinです。

あとは冒頭でお話しした通りで、当初はUXコンサルティングや、中国のリサーチ、視察ツアーを手掛けていたんですが、できることを広げるためにインドに注目した、というわけです。

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