どこにもないなら、自ら作ってしまえばいい

画像: ▲代表を務めるブランド「S i m p t i .」の服を纏うShouta.さん

▲代表を務めるブランド「S i m p t i .」の服を纏うShouta.さん

――そして現在は、「Simpti.」というアパレルブランドを立ち上げて活動されています。ご自身のブランドを設立する経緯を教えてください。

Shouta.:コロナ禍になり、マスクを着用するのが当たり前になったじゃないですか。そのとき、市販のマスクには気に入るデザインのものがなかったんです。素材や形などがどうしても気になってしまって。だったら、「自分で作ってしまおう」と思ったのがブランドをはじめるきっかけですね。

デザイン性だけじゃなくて、ファッションとの親和性も考えたし、着用しても肌が荒れず、なおかつ顔も美しく見えることを意識しました。するとVOGUEに取り上げられたりして。でも、しばらくすると、マスクだけというのに僕が飽きてしまった。じゃあ、もっと作ってみたいものにチャレンジしてみるか、と。

――それが洋服だった。

Shouta.:そうですね。幼い頃からいろんなブランドの洋服を見てきて、「もっとこうだったら自分にフィットするのに」と思うことが多々ありました。僕、身につけている洋服はほとんどカスタマイズしているんです。たとえハイブランドの洋服であっても、自分のスタイルに合わせて直してからじゃないと着たくない。昔からそうだったので、洋服に対して、「最初から、どんな人が着てもその人を美しく引き立たせるものがあったら良いな」と常に思っていました。でも、なかなかそんな洋服は見つからない。じゃあ、自分で作ってみようかなって。

おかげさまでお客さまは増え続けていて、みなさん、僕のチームのものづくりに対して信頼を寄せてくださっている。

ただ、これは僕ひとりだったらできなかったと思います。僕が考える洋服って特殊なものが多いんです。パタンナーさん泣かせで、「本当にこんな変な形のものを作るんですか?」って聞かれるくらい。おそらく、洋服作りにおけるセオリーからかなり外れているんだと思います。でもやるからには、大手のメーカーにはできないことがしたいし、僕のブランドの強みにしたい。一方で突っ走りすぎちゃうと、誰にも選んでもらえないようなものになってしまうおそれもある。だから、僕が「このデザイン、どう思う?」って問いかけたときに、適切な答えを返してくれるチームメンバーに感謝しているんです。自分の経験したことに基づいて尖った考えをしがちな僕と、バランス感覚に長けているメンバーがいることで、ブランドが成り立っていると思います。


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