街中で、はじめましての挨拶で、食事に訪れた店内で……思わず「あの人、素敵だな」と目を奪われる“印象がいいひと”。その魅力は、どこから溢れてくるのだろう。

そんな“印象”の不思議なパワーとテクニックを、とびきりの笑顔とともに伝えるひとがいる。印象評論家・美有姫(重田みゆき)さん。バラエティ番組で印象に関する専門家として楽しくアドバイスしている姿を最初に思い浮かべる人もいるかもしれない。彼女の紹介する印象アップ術は、国際線客室乗務員(以下、CA)や老舗ホテルのVIPラウンジのマネージャー兼社長室室長など数々の接客業でお客さまと接してきた経験から生み出されている。

現在は印象評論家の傍ら印象行動学の大学教授として教壇に立つほか、メディアやSNSでも印象術を伝える美有姫さん。彼女の人生の道のりから、あなたはどんな印象を受けるだろうか。



変わりたい。覚悟を決めたその日に、私は山を降りた

画像1: 変わりたい。覚悟を決めたその日に、私は山を降りた
――国際線CA、ホテルのVIPラウンジのマネージャーなど、接客業のキャリアを活かして印象評論家として活躍されている美有姫さん。まず、CAを目指したきっかけをお伺いしたいです。

美有姫:大学3年生の冬休み、CAを目指す同い年の子と出会ったことがきっかけです。それまでは、子どもの頃からずーっと歌手を目指していました。実家は小さな鉄工所でしたが、それをいつか継ぐという気持ちもありながら、周りの社員さんたちから「おうたが上手いね」って褒めてもらえるのが嬉しくてずっと歌っていました。とにかく歌手になりたくて、そのことばかり考えていました。

そんな私を変えたのが、CA志望の友人との出会い。スキーインストラクターのアルバイトをしていた新潟の山で出会い、話を聞いて「かっこいい!」と思いました。「明るくて元気があれば、誰でもなれるチャンスがあるんだよ!」って聞いた瞬間、自分にも向いているとすっかりその気になったんです。

――転機となる出会いですね。歌手の夢に、ご両親は反対だったと伺いました。CA希望への転換にはどんな反応でしたか?

美有姫:とても応援してくれました。両親からすると、歌手は実生活とかけ離れた職業で、イメージがまったく湧かなかったんだと思います。でもCAはイメージできて、難しい職業だろうけど、努力はできる子だからなれるんじゃないかと思ってもらえたのかもしれません。両親が信じてくれたように「こんなに頑張ったことはない」ってくらい努力して、人生が変わりました。

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――CAは狭き門と聞きます。どんな努力をされたのでしょうか。

美有姫:「CAになる!」と決めたその日のうちに、すぐに新潟の山を降りて東京へ向かいました。まずは見た目から近づこうと航空業界の雑誌を持って美容室に行ったのですが……「あなたの今の状態からでは、この髪型はとても無理です」とお断りされて。そのちょっと前に、私はアフロヘアにしていたんですよね(笑)

髪は諦めて洋服を揃えようとお店に行ったら、15号サイズ(3L程度)のスーツが入らない。「このままではいけない」と痛感した私がその日に買ったのは、サウナスーツとローラースケートでした。サウナスーツを着て運動しつつ、食事制限も頑張った結果、5か月間で17キロの減量に成功!英語などの勉強にも励んで、見事、日本航空(JAL)国際線のCAに合格しました。

――展開が早すぎます……!

美有姫:私の変化にあわせて、周囲の反応もどんどん変わっていきました。私、大学では「ヂェーン」って呼ばれていて。当時連載されていた少年マンガの、ジャングルに住んでいて、食べることが大好きで屈強、でも自堕落な女性キャラクターの名前です(笑)。でもそんな私がみるみる痩せて雰囲気も変わっていくと、突然みんなが「みゆき」って呼び始めました。雰囲気やその「印象行動」が変わると、こんなにも周りの反応が変わるのかと実感した出来事でしたね。

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