強い人ばかりじゃない。「自分を甘やかしちゃいましょう」

画像: 強い人ばかりじゃない。「自分を甘やかしちゃいましょう」
―副島さんも、これまで「逃げる」という選択をしてきたのでしょうか?

副島:じつは中学でバスケ部を選んだのも、他の部活のイケイケなノリが苦手で“逃げた”結果。バスケ部はちょっと落ち着いているように見えたんですよ(笑)

バスケ部の先輩から「副島って、肌が黒いよな」と外見をいじられたときに、「すみません、昨日、日サロで寝ちゃって」という返しを覚えたのも、逃げだったと思います。

―いじられたときに面白い返しをするのは、「逃げ」になるんですか?

副島:自分も、当時はそれが「逃げ」だと自覚していたわけではないんです。というのも、数年前に僕と同じミックスルーツの方々と座談会をしたときに「副島さんは差別から逃げているだけ」と言われたことがあって。要は、肌の色をいじられたことに対して、茶化すように返すのは「何の解決にもならない」「戦っていない」と。

僕としては、いじめられないため、自分が生きるために精一杯やっていること。一方で、講演や芸能活動をするなかで、いつの間にか自分が多くの方の苦しみや期待を背負う存在になっていた。そして、僕の行動を「受け入れ難い」と思う人もいることを初めて知りました。

それに「戦っていない」という言葉を聞いたとき、自分の中にほんの少しだけ「図星をつかれた」という気持ちもあったんです。

―自分の中でも、どこか「戦っていない」という感覚があったんですね。

副島:ただ、「世の中、何かに立ち向かえる強い人たちばかりではない」とも思うんです。たまたま僕は、こうして人前でお話をするような立場になっていますけど、それは僕が「強い人間」だからじゃない。

僕は僕なりの“いじめ”という問題を抱えて、「逃げる」ことで生きる道を見つけてきた。その場所でその人なりの生きる道を見つけることが、その人にとって正解じゃないのかなって。

ミックスルーツの方々の生き方を、僕に当てはめることもないし、「僕みたいにしてください」なんてことも言わない。もちろんその場所で戦っている人を否定もしない。

―そういう副島さんの生き方に、勇気を感じる人もいると思います。

副島:そうだといいなと思います。多分「逃げる」って、頑張り過ぎている人にとって、自分を少し楽にさせてあげるための選択や手段だと思うんです。

世の中には最低限のマナーや礼儀があるし、人に迷惑をかけたくない気持ちもあるから、どうしても頑張りすぎちゃう人が多い。でも1週間後の締め切りに間に合いそうなら、今日は立ち止まってみてもいいじゃないですか。のんびりしたり、スイーツやラーメンを爆食いしたりしてもいい。

僕は、めちゃくちゃ自分を甘やかすタイプ。もちろんバスケや芸能における勝負所や大事な局面にはきちんと向き合ってきましたよ。時に自分を甘やかして、自分のご機嫌は自分で取る。それができれば、御の字なんじゃないかと思います。

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