研修会<2日目>
亡くなった“彼女”の意思を伝える。それが私の使命。
2日目の朝は、「My Rules」にも登場いただいた篠崎侑美さんの登壇。数か月前にお客さまでもありご友人でもある方が亡くなり、辛い気持ちが癒えないなかで、生前のご友人のご様子、そしてお母さまへ保険金をお届けしたお話をされました。
ライフプランナーは、お客さまの家族構成、体況や収支だけではなく、将来の夢や目標など時間をかけて多くの話を伺った上で、生命保険のご契約をお預かりします。お亡くなりになったお客さまも、篠崎さんにとって大切な方だったといいます。
篠崎:お亡くなりになったお客さまは、同じ年齢で女性同士、お互いに仕事に精力を傾けるタイプだったこともあり、すぐに意気投合した友人でもありました。
彼女はスキルス性胃がんの診断を受けていましたが、今年の春頃は病状が落ち着き、1年ぶりに彼女に会うことができました。彼女は真っ先に「生命保険への感謝」の気持ちを伝えてくれて、自分の経験をたくさんの人に伝えていきたいという意思を持っていました。
プルデンシャルから支払われた給付金や、高額療養費制度、傷病手当、実際にかかった医療費の総額や療養に際してお金をかけたかった部分など、収支を細かく整理して話してくれたのです。
それまでも、しっかりとお客さまのことを考えて保険のご提案をしているつもりでしたが、「明日を生きたい」と強く願う彼女の話を聞いていると、「自分はなんという責任のある仕事をしているのか」と改めて感じました。そして、これ以上ないほど辛い状況の中でも、お金の心配が一切なかったことが救いだったと話してくれたことで、改めて強い使命感も持つことができました。
再発の連絡をもらったのは数ヵ月後の夏でした。そこから約2か月で、あっという間に亡くなってしまった。ショックで、なかなか気持ちの整理がつきませんでしたが、保険金のお届けを通じて、お母さまに生前の彼女のこと、生命保険に込めた思いもお伝えしました。
「もしも」は誰にだって起こり得る。その時に、ライフプランナーである自分がお客さまのお役に立てなかったら、一生後悔するはずです。大切な人を前にしたら、足を止めずに保障の重要性をお伝えすることが大切だと、改めて彼女が教えてくれたんです。
若手だからこそやってみる。「まず数字を追いかける大切さ」
次に登壇したのは、入社5年目までのメンバーが参加できるプロジェクトの参加者、柳澤彰子さんと中尾晶美さんというフレッシュなお二人。お二人は今期、これまでの最高成績を達成されたそうです。
柳澤:これまではがむしゃらに営業をしてみる、というスタイルでしたが、プロジェクトに参加することで自分が達成するべきマイルストーンが目に見えるように。今の自分がすべきことや活動量が明確になったことで、活動しやすくなりました。足が動くと、自然とお客さまとのコミュニケーションもしやすくなったように感じます。
中尾:私は前職の住宅業界でのスキルも活かしながら自分らしいスタイルで活動してきました。入社当時からやり続けていたことがようやく形になり、結果が出始めたことで、周りから「最近頑張っているね!」と声をかけてもらえることが多くなりました。自分の活動スタイルを認めてもらえるようになり嬉しかったです。継続してやり続けることが成果につながる仕事なのだと自信が持てましたね。
柳澤:まさか私が登壇することになるなんて(笑)。でも自分の体験が、ほんの少しでも皆さんのヒントになったらとても嬉しいです。お客さまの立場になって考えてみると、自分に自信がない人に大切な保険契約を預けたくないですよね。だから、私たちがやっている仕事に誇りと自信を持って、一緒に頑張っていきましょう!
中尾:私はコロナ禍の入社だったので、入社式もリモート開催。同期とも会ったことがありませんでした。でもこうして初めて全国の女性の皆さんとお会いして、同じ使命感を持って働く先輩や仲間がこんなにもいるんだと勇気をもらいました。つまり、喜びも悩みも共有できる人たちがこんなにもいるということ。ここにいる皆さんが、一人も欠けることなく一緒に幸せなライフプランナー人生を送っていきたいです!
この企画のファシリテーターを務めたお二人のうち、以前「My Rules」にご登場いただいた香川壽宗さんにお話を伺いました。
香川:二人ともとても面白い方ですが、大先輩の前で話すことに相当緊張していましたね(笑)。
でもプルデンシャルには「Respect for Each Other=お互いに尊敬しあうこと」という指針があるので、目の前の人の話を真摯に聞く文化がある。だから大丈夫だよ、と伝えていました。結果、とても盛り上がったし、若手からベテランまで新しい発見ができるような内容だったのではないかと思います。
僕自身、実際に皆さんの前に立ってみると、みなさんの「なんとしてもヒントを持ち帰る!」という気概を感じましたね。その視線に少しでも応えられていたらうれしいです。
少人数での分科会。若手もベテランも「なりたい自分になるために」
2日目の午後は、5つの分科会に分かれ、さらに実践的な学びを深める場が設けられました。参加者は「自分が最も興味のある講座」に参加します。こちらでも、「My Rules」に登場されている佐野水紀さん、今村陽さん、竹本亜紀さんをはじめ、第一線で活躍する女性ライフプランナーが登壇しました。
「継続して新しいお客さまからご契約をお預かりするために」をテーマに講演した佐野さん。登壇後は佐野さんの連絡先を聞きたいと、多くの若手ライフプランナーが佐野さんのもとに集まります。
そして佐野さんの聞き手役を務めたのが今村さんです。プライベートでも仲が良いという二人のトークは、聞いている人からも「友人の話を聞いているようでした!」と大好評でした!
竹本さんのテーマは「自分がお付き合いしたいと思う方々との出会い方」。経営者の方や企業の人事担当の方など、出会うきっかけが少なくお忙しいお客さまを多く担当する竹本さんならではのセッションです。ここでは、エグゼクティブ・ライフプランナーをはじめベテランのライフプランナーもじっくりと聞き入っているのが印象的でした。
分科会の一つに「管理職Room」というものも。ライフプランナーの育成に関する情報交換や、自身の経験を踏まえてアドバイスし合う姿が見られました。ライフプランナーがお客さまのことだけを考えて活動ができるのは、支える管理職あってのことだと実感します。
他にも、「経営者の方のためのご提案」「セミナー・コミュニティの開きかた」「仕事とライフイベントの両立」「お客さまとのコミュニケーション」といったテーマで、実践的な講義が行われていました。
分科会の合間に、入社して間もないライフプランナーの声を伺うことができました。
角:すごく楽しかったです!こういった会は初めてで不安もあったのですが、思い切って参加して本当によかった……。普段は支社の先輩方にお話を聞いていますが、同じ女性で私たちの先を行く先輩方のお話は新鮮だったし、視野が広がった気持ちです。
私はまだ1年目の新人ですが、今回吸収したことを活かしたいですね。実践できるヒントが沢山ありました。そして、こんなに多くの女性の仲間がいるということを実感できてすごく嬉しかったです。
「なぜ、プルデンシャルに入社されたのですか」。社長からのメッセージ
あっという間に時間が過ぎた2日間のMimosa研修会。研修会の最後には、同社代表取締役社長・間原寛さんが登壇しました。
間原:改めてみなさんに、「プルデンシャルに入社したのは、なぜですか」と問います。
「お客さまのために」という使命感をもって働けるから、自分の裁量で働けるから、最高の仲間ができるから、理由はそれぞれでしょう。
プルデンシャルはかつて、男性営業の会社でした。皆さんの中には、そんな世界にあえて、マイノリティであるとわかりながら飛び込んできてくれた人もいる。この気持ちに応えていきたいと思っています。
プルデンシャルには、自分の好きなときに、好きな場所で柔軟に働ける環境があります。さらに、ライフイベントを迎えても柔軟に、誰にも気を遣うことなく働ける環境を目指して進化し続けています。ぜひ、それをもっと上手に使ってください。
日本社会の「女性が活躍できる環境」を私たちが率先して作っていきましょう。
おわりに ~ミモザマガジンより~
プルデンシャルは創業期から「Free to Work」の考えのもと、自分の裁量で働ける環境と、「貢献=報酬」という性別による差がないフェアな制度を大切にしてきました。
今、わたしたちにとっての「働く」が⼤きく変わろうとしています。
「誰もが⾃分らしく働ける社会を⽬指したい」
そんな想いをもって活躍する⼈や取り組みを、ミモザマガジンはこれからも応援していきます。
私たちの「働く」が、いつでも、いつまでも、ミモザの花のような輝きに包まれるものでありますように。
取材・執筆:山口 真央
写真:梶 礼哉