事実婚も自分の中での「生きやすい環境選択」のひとつ

画像1: 事実婚も自分の中での「生きやすい環境選択」のひとつ
―先日は事実婚を発表されたことも話題になりました。これも新しい「生き方の選択」とも思いますが、あえて事実婚を選ばれた理由はありますか?

池澤:現状、日本での入籍には夫婦どちらかに負担がかかることが多いですよね。姓の変更手続きが主な例です。そしてそのうちほとんどは、女性に負担がかかる。これに対して抵抗していきたい、声を発していかないと世の中が変わらないと思いました。

数年前から、あるネット局の討論番組を担当しているのですが、そこで影響力のある方が「こうすべきだ」と発信したとき、世間の雰囲気や流れが変わる瞬間を何度か目にしました。発信することで社会の流れが変わることもある。これを体感したからこそ、小さな力かもしれませんが、私も世の中の「当たり前」とされていることに抵抗していくべきかなと思ったんです。

―とはいえ、池澤さんの生き方にはロールモデルがいないようにも思えます。そこに不安はないのでしょうか?

池澤:確かに「この人と同じキャリアを歩いていけばいい」というロールモデルはいないです。でも、誰しもが「自分と全く同じ生き方をしている人」なんていないのではないでしょうか?

だから私は「この人の生き方は素敵だな」「この人のキャリアは参考にしたいな」と感じたら、ロールモデルの“つまみ食い”をさせてもらっています。特定の人がロールモデルなのではなく、たくさんの人のロールモデルをミックスして、自分のロールモデルを新たに作り出しているというイメージです。

―なるほど!柔軟に考えて、広い視野で歩んでいくことが池澤さんの「自分らしさ」なのですね。

池澤:そう言っていただけると嬉しいです。でも、あくまでも私が目指しているのは「環境を整えて、自分が辛くないように生きる」ことだけです。カッコイイ生き方じゃないかもしれないけど、それが私なりの「自分らしさ」なんだと思います。

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池澤 あやか

1991年7月28日 大分県に生まれ、東京都で育つ。慶應義塾大学SFC環境情報学部卒業。
2006年、第6回東宝シンデレラで審査員特別賞を受賞し、芸能活動を開始。現在は、情報番組やバラエティ番組への出演やさまざまなメディア媒体への寄稿を行うほか、IT企業に勤め、ソフトウェアエンジニアとしてアプリケーションの開発に携わっている。著書に『小学生から楽しむ Rubyプログラミング』(日経BP社)、『アイデアを実現させる最高のツール プログラミングをはじめよう』(大和書房)がある。

取材・執筆:山口真央
写真:梶礼哉

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