学生時代に目の当たりにした「辛そうに仕事をする大人たち」

画像: 学生時代に目の当たりにした「辛そうに仕事をする大人たち」
―池澤さんの芸能活動についても伺わせてください。中学生から芸能界で働かれていた池澤さん。当時は「働く」ということについてどのようにお考えでしたか?

池澤:正直、あまり「働いている」という意識はなかったように思います。中学生のころはバトミントン部に所属していたのですが、芸能界入りしてからは部活が芸能活動に変わったくらい。部活の友達に会うように、仕事先の人に会いに行く……そんな感覚でした。

雑誌のモデルをしていた頃は同年代のモデル仲間も多くて、それこそ部活動のような感覚ですごく楽しかったですね。撮影の合間にスタッフさんたちがふるまってくれるのが、だいたい焼肉弁当で(笑)。キッズモデルたちにはお肉を食べさせておけば喜ぶだろうって思われてたんだろうな~と。

―雑誌ならカメラマンや編集者、テレビや映画なら監督、ディレクター……。当時から多くの“社会人”に囲まれていたと思います。

池澤:そうですね、普通に学生だけをしていたら、社会人と接する機会ってなかなかないですよね。いても両親と、学校の先生くらいでしょうか。私は学生時代から、リアルに働く人たちと接していたので、かなり早い段階から「自分の周りの環境を整えたい」と望むようになったのかもしれません。

―と、いいますと?

池澤:芸能界で働いていて衝撃を受けたのは、「上下関係の厳しさ」でした。たとえば、ドラマの現場ではキャストの立場によって、扱いの差があるように感じていました。私自身、エキストラとして現場に行ったことが何回かありましたが、やはりメインキャストとは扱いが違うな、と感じることも。あと、ADさんもありとあらゆる仕事を振られていて……。

そういった環境で「偉くなってやろう!」と頑張る方もいると思いますが、私は「もう少し“ホワイトな環境”で働きたいなあ」とずっと思っていました(笑)

―そんな気持ちがありながら、「映像」を学ぶために慶應大学湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)に進学されています。それはなぜでしょうか?

池澤:テレビ制作というよりも、脚本や映像制作のほうを見てみたいと思ったからです。どちらかというと3DCGやグラフィック、アニメーションなどを学んでみようとSFCへの進学を決めました。

そこで、必修の授業で学習し始めた「プログラミング」が面白いなと感じるようになり、在学中からWebクリエイターとしてのお仕事を少しずつ始めました。結果、エンジニアの道を進むことになったんです。


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