結果より過程を——「苦しい時ほど幸せ」だと思う

画像1: 結果より過程を——「苦しい時ほど幸せ」だと思う

齊藤さんが仕事においても“本質”を追い求める理由。その根幹には、人生で経験した苦難と、そこから得た深い洞察がある。

プロ2年目、脳腫瘍を患って長らく闘病していた父が、亡くなった。喪失感に襲われる中、齊藤さんの家族の生活を守ったのは、父が遺した生命保険だった。自身が亡くなってもなお、残された家族に経済的な安心を届けることができる「生命保険の魔法の力」を身をもって知った。だからこそ、彼の言葉には力が宿る。

生命保険に救われた経験がある自分が、その価値を世に伝えなくてどうする――。

その強い使命感が彼を突き動かしている。

「お客さま一人ひとりと向き合い続けるのは、決して楽ではありません。でも、ただ結果を追い求めていた新人時代に感じた“虚しさ”を感じることはなくなりました。結果を残した後よりも、何かを成し遂げるために努力している時のほうが、僕は楽しい。だから常に勉強は続けていますし、苦しい時ほど今が幸せなんだと思い出すようにしています」
【My Rules③:結果ではなく、努力の「過程」にこそ価値を見出す】

齊藤さんは自らを、根っからの“負けず嫌い”と評するが、それは他人と比較してのことではない。「ゴールはいつも心の奥にある」(*)というレミオロメンの歌詞が齊藤さんに響くのは、自分で決めたことに対して負けたくないという思いで努力を重ねてきた人だからだ。

「僕には、『あなたの人生に寄り添います』と約束した500人ものお客さまがいます。頼ってくれる人がそれだけいるということです。最近は、『齊藤さん辞めないでね』ってよく言われるんですよ(笑)。だから僕は、プルデンシャルを辞めるわけにはいかないんです」

画像2: 結果より過程を——「苦しい時ほど幸せ」だと思う

取材の最後、齊藤さんは身支度を整えながら、こう言った。

「弱いところもちゃんと書いてほしいです。僕は決して強い人間ではありませんから」

手探りで、必死に自分の生き方を模索してきた。だからこそ周囲から、“順風満帆な人”と見られることに対する違和感があったのだろう。それは、彼の誠実さの表れに他ならない。

一度は会社を嫌いになり、迷い、苦しんだ。しかし、齊藤さんはその過程を自らを研磨する砥石とし、野球とは違うマウンドで、自分だけの戦い方、勝ち方を見つけ出している。そして積み重ねた努力の先には、今度こそ、ナゴヤドームのマウンドから見た観客席の光景に匹敵する、新しい景色が待っているはずだ。


(*)藤巻亮太作詞/「もっと遠くへ」(2008年/レミオロメン/SPEEDSTAR RECORDS/浮雲レーベル)より

執筆:千吉良美樹  撮影:梶 礼哉

This article is a sponsored article by
''.