前編では、かつて「自分に自信がない」と悩んでいた菅舞子(かん まいこ)さんが、プルデンシャル生命で、金融知識のスペシャリストであるライフプランナーとなって居場所を見つける姿を紹介した。

後編では、菅さんのお客さまであり、「よきビジネスパートナー」と話す税理士の石川幸恵(いしかわ ゆきえ)先生とのクロストークをお送りする。二人の出会いは新卒で入社したIT企業。その後、まったく違う道へ進んでいった二人の現在の関係性、そして共通する想いとは。



元SEの二人が選んだ「違う道」。15年ぶりの同期との再会

画像1: 元SEの二人が選んだ「違う道」。15年ぶりの同期との再会
――石川先生と菅さんの出会いは、お二人が新卒入社をしたIT企業だそうですね。石川先生はその後、SEから税理士へと異例のキャリアチェンジをされています。その経緯を伺えますか?

石川:菅さん……いえ、いつも通り「菅ちゃん」とお呼びしますね(笑)。菅ちゃんと私の新卒時代は、いわゆる就職氷河期。その中でもSEはまだまだ成長段階にある職種で、人手不足が深刻だったおかげで就職できました。プログラムをコツコツ作る仕事は性に合っていたと思います。

けれど、就職時に抱いていた「お客さまの業務に精通し、ITで業務改善をサポートする」というSEのイメージと、「目の前のプログラムを構築し続ける毎日」に、ギャップを感じるようになりました。

――ギャップを埋めるためであれば、同業他社への転職も考えられそうです。なぜ異業種である“税理士”という道を選ばれたのでしょうか。

石川:とある税理士さんのインタビュー記事がきっかけでした。その方は、「ビジネスを財務とITで支援する」という視点で税理士業務をされていて。

「財務とIT」――。就職当初に抱いていたSEのイメージをふと思い出しました。IT企業で基礎知識が備わった自分なら、経営に関する知識を身につければ、税理士としてお客さまを支える仕事ができるんじゃないか。そんな想いから税理士試験の勉強をはじめ、今に至ります。

――石川先生と菅さんは現在、ライフプランナーとそのお客さまという関係。前職時代から仲がよかったのでしょうか?
画像2: 元SEの二人が選んだ「違う道」。15年ぶりの同期との再会

菅:実はそんなに接点はなくて……(笑)。幸恵ちゃんと私は同じ部署だったのですが、私は東京勤務、幸恵ちゃんは大阪勤務で、顔を合わせたのは新人研修の3か月間くらい。しかも、幸恵ちゃんは大学院卒だったので私より少しお姉さんで。幸恵ちゃんは当時、どう思っていたの?

石川:女の子たちの中心にいる子だなって(笑)。そのにぎやかな輪の中に、私はあまり馴染めていませんでした。もちろん菅ちゃんのことは知っていたけれど、「タイプが違う子だな」という先入観を抱いていたように思います。私は前職を3年半で退職しているのですが、そのとき菅ちゃんとは会えていなかったので、再会したときに、「いつの間にか辞めていたね(笑)」なんて話をしました。

――「いつの間にか辞めていた同期」との再会……きっかけは何だったのでしょうか。

菅:幸恵ちゃんとはSNSでつながっていました。私がプルデンシャルに転職した時に、「こんな会社に転職しました」と幸恵ちゃん宛てにメッセージを送っていたんです。その時は特にお話が続くことはなかったのですが、5年後に幸恵ちゃんからご連絡をいただいて。

石川:私が当時勤めていた税理士法人の同僚から、生命保険の営業をしている方と交流があると聞いて、菅ちゃんの顔を思い出したんです。「そういえば、プルデンシャルに転職したって言っていたなぁ」と思い、「よかったらランチでもしない?」と声をかけました。

菅:再会したときは「変わらないな」という印象で(笑)。幸恵ちゃんは前職時代から芯があって、ものごとを俯瞰して見られる人でした。税理士として活躍されていることも知っていましたし、ふと「ライフプランナーとして幸恵ちゃんの役に立てないかな」と思い始めたのはこの頃です。


人と人を結ぶコーディネーターとなり、「難局」を乗り越えるサポートを

画像1: 人と人を結ぶコーディネーターとなり、「難局」を乗り越えるサポートを
――石川先生のお役に立ちたいと思った菅さん。その後、石川先生のご契約をお預かりする……というところにつながるのでしょうか。

菅:いえ、それはもう少し先の話なんです。幸恵ちゃんからは先に、「困っていることがあるんだけど、菅ちゃんの知識で助けてもらえないか」と、法人のお客さまをご紹介いただきました。

石川:私が担当している案件だったのですが、税理士である私の職務範囲を超える部分の課題もあって……。菅ちゃんと再会したときに近況報告をしていたので、「お願いしてみようかな」と連絡しました。

――連絡を受けた菅さんは、どのようなお気持ちでしたか?

菅:実際にその案件は本当に難しくて、相続に関する専門的な知識以外にも、法律や法人に関係する多くの関係者の事情が絡み合ったりと複雑なものでした。それでも、私を頼ってくださってありがたいですし、任せていただいたからには期待にお応えしたいと思いました。

石川:弁護士や司法書士などの力も必要で、菅ちゃんは同僚のライフプランナーの方にも相談をしてくれて、適任な方々を見つけてくれました。そして何度も打ち合わせを重ね、数ヵ月かけてゴールにたどり着いたんです。菅ちゃんが紹介してくださった皆さんからのご意見や知見は、とても助かりました。しかも、士業の方々とのやりとりは、菅ちゃん側が一手に引き受けてくれて……。

菅:ライフプランナーは多くの方と知り合う仕事なので、それだけ人脈が広い。そして社内で相談すれば、ライフプランナー仲間や先輩が、自分が持っている人脈も紹介してくれます。困っている人の間に入ってコーディネーターのような役割を担えたら、それだけ人の役に立てると思います。それはライフプランナー冥利に尽きるなと。

――難しい案件がひと段落してからも、交流を続けているお二人。普段はどのようなやりとりをされているのでしょうか?
画像2: 人と人を結ぶコーディネーターとなり、「難局」を乗り越えるサポートを

菅:例えば、会社から新しい保険商品が販売開始されたとき、「幸恵ちゃんのお客さまのこんな場面でお役に立てるかもしれないな」と思ったら、幸恵ちゃんにご案内していますね。

石川:「あっ、その商品いいね!」と私が先に加入したものもあります(笑)。特に相続に関するものなど、お客さまの役に立ちそうな情報をアップデートしてもらえるのはありがたいです。

税理士の視点でいうと、「税に関する情報」は世の中にあふれていて、取捨選択が難しい。お客さまが本当に必要な情報を選び取れるように、私の知識で支えたいと思っています。

菅:私も一緒!お金に関する知識はとても大事なのに、誰もが詳しいわけではない。知識を以て、身近な人やお客さまの役に立ちたいというのはライフプランナーも同じです。

――お二人の共通点は、「“人の役に立ちたい”という気持ちが強いこと」のようですね。

石川:そうですね。同じ方向を向いているからこそ、気楽に相談できて、一番頼りやすいのが菅ちゃんなんです。気持ちを分かってくれるというか。

菅:そう言っていただけると、すごくうれしいです。私は幸恵ちゃんのことを、「よきビジネスパートナー」だと思っています。別の道を選んだ私たちが、こうして再会して、今では一緒に仕事ができているって本当に幸せなことだなって。これからも二人で、誰かのお役に立てることをやっていきたいです。

画像3: 人と人を結ぶコーディネーターとなり、「難局」を乗り越えるサポートを

画像: 元同僚からビジネスパートナーへ。違う道を歩んだ私たちの“win-win”な関係。税理士・石川幸恵×ライフプランナー・菅 舞子<My Rules後編>

石川幸恵

1999年名古屋大学博士課程前期課程修了。メガバンク関連のシンクタンクやソフトウェア開発企業にて、銀行の決済システムの開発や生産管理システムのカスタマイズに従事。経営の数字に興味を持つ。その後、税理士法人に転職。2014年に税理士試験に合格。8年間勤めた税理士法人を2017年6月に退職し、2017年8月24日独立開業。現在は法人向けに幅広く税理士業務を行う

執筆:山口 真央 撮影:梶 礼哉

This article is a sponsored article by
''.