母親になったけれど、「自己犠牲」で成り立つ選択はしない

画像: 母親になったけれど、「自己犠牲」で成り立つ選択はしない
―プライベートでは昨年1月にご出産を発表されました。親になったことで、生活や視点に変化はありましたか?

福田:ものすごくありましたよ!これまで自分の生活すべてを自分の時間として使えていたけれど、そこに「子どもの時間軸」が入ってきたような感じでしょうか。

「1日1時間くらいはジムで走る」「走ったらシャワーを浴びる」という私の時間軸に、「朝7時くらいに起きて、食事をして9時くらいからまた朝寝する」という子どもの時間軸が加わったから、私は子どもが眠るタイミングを見計らって自分のことをやる、という生活に変化しました。

―あくまでも「ご自身のやりたいこと」をお子さんの時間軸に合わせるという生活、というイメージですか?

福田:そう。よく「母親になったら自分のやりたいことができなくなる」というお話がありますよね。さらに、まだまだ日本では“母親らしさ”が求められてしまう。実際、私も「母親なのに子どもを預けて出かけるの?」と聞かれたことがありました。

でも、母親であると同時に一人の人間ですから、私にもやりたいことがあります。母は自分を犠牲にして子育てをすべきだなんて誰が決めたのかしら、って思うんです。

私は仕事もしているし、スポーツの大会にだって出たい。それは自分にとって大切な時間で、犠牲にはできないものです。でもその中で、自分の時間を子どもの時間軸に当てはめて、子どもがハッピーでいられるように努力はしているつもり。他の人と比べるのではなく、子どもと私の中できちんとバランスを保って、密度の濃い時間を一緒に過ごせれば、お互いハッピーでいられるはずなんです。

―たしかに……。必要以上の自己犠牲で成り立つ子育ては、もしかしたら母子共にハッピーにはなれないのかもしれませんね。

福田:私、今は子育てが一番楽しいんです。だって目の前にいる子どもはとにかくかわいいし、私のさじ加減ひとつで未来が変わるわけでしょう? 見せる・聞かせるものが変われば子どもの感性が変わるし、私があげる食べ物で子どもが100年ほど使う身体が作られる。

でも、子どもにとっての最善の選択をするためには、私自身が健康であり、自分を満たすための時間をちゃんと過ごすことが必要だと思います。

人生って選択の連続ですよね。どういう働き方をするか、結婚するかしないか、子どもを持つか持たないか……。子どもを持ったとしても子どもになにを与えるか、だって選択でしょう?それぞれの選択について「自分の気持ちに誠実か、自分が満たされるのか」確認することが大切なのかなって。

今の私の目標は、30kmのトレイルレースを完走することです。そのために日々トレーニングを続けています。来年か再来年の頭くらいには、トライアスロンにもチャレンジしたいと思っています。


This article is a sponsored article by
''.