夢を追いかける姿を、子どもたちにも見せたい

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――津田さんはいま、「ネイリスト」としても活躍されています。俳優とネイリスト、二足のわらじを履いた生活は大変ではないですか?

津田:実は中学生くらいからネイルにも興味を持って、マニキュアの塗り方やネイルストーンの配置などを独学で勉強していたんです。当時、「ネイルデザイナー」という職業を見つけて、それにも憧れていました。ただ、ネイルのお仕事はお客様とコミュニケーションを取ることが大切なので、難聴の自分には無理なのかな、とも思っていて。

――それでも「耳を理由に諦めなかった」んですね?

津田:そうです!ネイリストを真剣に目指し始めたのは、出産して子育てをし始めた頃です。日ごとに、できなかったことができるようになる子どもの姿を見ていて、「やっぱり諦めたくない!」と思うようになりました。ただ、子育てをしているのでネイルの学校への通学はできないし、通信でも難しい。だから教科書をたくさん取り寄せて、インターネットを活用したり、ネイリストの友人に協力してもらったりしながら勉強を続けて、なんとか資格を取得しました。

そうやって夢を追いかける姿勢を子どもたちにも見せてあげたい、という気持ちも強かったんだと思います。

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――なるほど。夢を諦めず、人生を切り拓いていくお手本になりたいということですね。津田さんの姿はお子さんだけではなく、さまざまな理由から夢を諦めている人たちの励みになるのではないでしょうか。

津田:そうだと嬉しいですね。でも、私だって挫折しそうになった瞬間はありますし、「もう辞める!」と思ったこともあります。ただ、それでも諦められなかった。俳優もネイリストも、結局は「好き」だったから諦められなかったんです。本当に叶えたいと思っていることって、簡単には諦められないですよね。良いのか悪いのかわかりませんが(笑)

でも、そうやって生きてきて、つらかったことよりも「頑張ってみて良かったな」と思うことのほうが遥かに多いんです。

――心の底から好きで、叶えたいと思っていることは、たしかに諦められないかもしれません。一方で、どうしても苦しいときはどうやって乗り越えたらいいと思いますか?

津田:自分だけの力で乗り越えるのではなく、周囲の人たちを頼ってもいいのかな、と。私も友人などに愚痴を聞いてもらって、それでスッキリして、「もう一度頑張ろう!」と立ち上がることが多いんです。家族や友人など、自分を支えてくれている人、応援してくれている人のことを忘れずに、その存在を力に変えてもらいたいです。

自分を信じるのってすごく怖いと思います。でも、自分を動かせるのは自分だけですから。やってみないとわからないことが沢山あるので、後悔を恐れずに、まずは一歩踏み出すこと。好きなこと、やりたいこと、進みたい道があるならば、たとえどんな事情があったとしても、何歳になったとしても頑張ってほしい。人生は一度きりです。どの瞬間も大切に歩んでいければ、すごく素敵だな、と思います。

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津田絵理奈

1987年2月24日生まれ、大阪府出身。先天性の難聴障害を持ち、小学校から高等学校までをろう学校で過ごす。15歳で現所属エージェンシーに自ら応募。卒業と同時に障害を持つ人たちの希望になりたいと女優を目指して単身上京。2004年『週刊朝日』の表紙を飾り、その後、映画・ドラマ・舞台に出演する傍ら、NHK『みんなの手話』のレギュラーを務めるなどして活躍。2008年にはNHKで特集番組『ろうを生きる難聴を生きる〜初舞台に賭ける!津田絵理奈』が放送されて話題となった。2016年に主演した短編映画『君のとなりで』(望月亜実監督)で第18回長岡インディーズムービーコンペティション女優賞を受賞した。

取材・執筆:イガラシダイ
編集:山口真央
写真:梶 礼哉

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