数字では測れない魅力を持っている人も、幸せに過ごせるように

画像: 数字では測れない魅力を持っている人も、幸せに過ごせるように

マネジメントの変化の他にも、安澤さんの人間としての価値観も大きく変わる出来事があった。それは新型コロナウイルスの流行――。社会全体として見通しが立たない中で、営業活動を縮小しなければならなかったものの、マイナスばかりではなかったという。

一時は支社の営業成績も落ち込んだが、コロナ終息後には一転。社内表彰されるほどの成績を残せたのだ。厳しい指導以外でも結果を残せたことは安澤さんの大きな自信となり、他者、特に支社メンバーを見る目も変わったという。新規契約には結びつかなくても、既存契約をお持ちのお客さまに対する活動を懸命にやる人、支社の施策に積極的に参加してメンバーを盛り上げる人、ミーティングで笑いをとって雰囲気を明るくしてくれる人……それぞれが自分のやり方で組織に貢献してくれていることに気がついた。

「ビジネスパーソンとして、さまざまな魅力にあふれる人が支社内に大勢いました。だからこそ、数字では表せない能力を持っている人も幸せに過ごせる場を作りたいと思ったんです」

その想いをもとに、安澤さんの支社では独自に「コア・バリュー・オブ・ザ・マンス」という、同社の行動指針に沿ってパフォーマンスを発揮した人材を全員の投票で決めるというアワードを創り、毎月実施している。成績だけではなく、個人の努力や組織への貢献を賞賛し、拍手を送るのだ。

「すべてのライフプランナーが高い満足度をもって働くことが、お客さまへのサービスの質の向上に波及するはずです。そういったプラスのスパイラルを作っていきたい。名古屋中央支社から他の支社、全社へとポジティブな影響を与えられたら最高です」と安澤さんは笑顔を見せた。

「支社経営も管理職としてのあり方も正解は一つではないはずです。これからも模索しながら正解に近づいていきたいですね」【My Rules②】

父から息子へ、そして先輩から後輩へ。想いと使命をつないでいきたい

画像: ▲2025年からライフプランナーとして働いている長男の大晟さん(右)と

▲2025年からライフプランナーとして働いている長男の大晟さん(右)と

お客さまに「ライフプランナーがいる安心」を提供し続けるという意味で、安澤さんがいま最も重視しているのはご契約の「承継」だ。生命保険の契約は一般的に長期にわたるため、保険金のお支払いを担当するのは、ご契約時に担当したライフプランナーではないケースもある。

「プルデンシャル生命の創業者・坂口陽史が会社の理念として遺した言葉に『一生涯に亘りパーソナルなサービスを提供する』というものがあります。『一生涯』というところに我々ライフプランナーの大きな責任が表れていますが、一人でやるとは書かれていません。お客さま一人に対して、複数のライフプランナーが想いをつなぎながら、一生涯寄り添う体制で安心をお届けしたい」

そんな想いを抱く安澤さんにとって頼もしい存在が、昨年同社に入社した長男・大晟(たいせい)さんだ。一年間の本社研修を経て、今年5月にライフプランナーとしてデビューした。学生時代からライフプランナーを志望してきたという。

「僕は、中学生の頃に病気で一年ほど学校に行けない時期がありました。不安で苦しい期間でしたが、友人や部活の仲間が家まで来て色々と助けてくれたんです。それがすごく心強かった。大人になって『自分も、つらい思いをしている人を支えられるような仕事がしたい』と父に相談したところ、ライフプランナーならそれができるかもしれないぞと教えてもらいました。小さい頃から、仕事に誇りを持っている父をかっこいいと思っていたので、自分の夢にぴったりだなと感じました」

大学では生命保険論の授業も受け、金融面を含むさまざまな知識を習得。生命保険業界への理解を深めるために、他の保険会社でもインターンとして働いてみた。

「プルデンシャルだけが、『ご契約はお客さまからお預かりするもの。だからこそ、最後まで伴走して、お届け(保険金のお支払い)をしなきゃいけない』と、加入時ではなくお支払いを重視する姿勢を大事にしていました。父が言った通り、僕がやりたいことはここでなら実現できると思いました」

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いまはライフプランナーとして活動し始めたばかり。今後さまざまな経験を積みながら、いずれは父の担当する保険契約を引き継ぎたいと考えている。

「担当者が父から僕に変わっても、お客さまへの寄り添い方、サービス、すべてにおいてクオリティが下がらないようにしたい。父とともにお客さまにお会いし、信頼していただいたうえできちんと引き継ぐことが目標です」

そう語る大晟さんの姿に安堵の表情を浮かべながらも、安澤さんにはもう一つ見据えるものがある。それは支社内の承継だ。

「お客さまが寄せてくださった信頼に、次の世代でもしっかり応えていくためには、ノウハウや知見、そして理念といったものを先輩から後輩へ伝えていく必要があります。元々プルデンシャルはそういう文化が根付く会社ですが、ちょうど私の支社には幅広い世代のメンバーが在籍していて、社歴でいうと一番上と下で34年離れているんです。まさに『承継』のモデルケースになりうる組織だと言えます。会社全体でも承継というのは非常に大きなテーマですから、まずはこの名古屋中央支社から実現させたいと考えています」

名古屋からお客さまとの約束を果たす未来を見つめ、大切なメンバーとともに、これからも安澤さんは変化を続けていく。

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執筆:佐伯香織 撮影:高島裕介

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