誰もが「ちがう」想いや悩みを持って⽣きています。でも、もしかしたら誰かが導き出した答えが、あなたの答えにもなるかもしれません。「根ほり花ほり10アンケート」では、さまざまな業界で活躍する“あの人”に、10の質問を投げかけます。今回は、ジャーナリストの堀潤さんが登場。きっと、「みんなちがって、みんなおんなじ」。たくさんの花のタネを、あなたの心にも蒔いてみてくださいね。

堀潤

1977 年 7 月 9 日生まれ。兵庫県出身。
立教大学文学部ドイツ文学科卒業後、2001 年 NHK 入局。アナウンサーとして「ニュースウォッチ 9」リポーター「Biz スポ」キャスター等、報道番組を担当。現在は、TOKYO MX「堀潤モーニングFLAG」のMCをはじめ報道番組や情報番組に出演、ジャーナリストとしても国内外の取材や執筆など多岐に渡り活動している。「Forbes Japan」オフィシャルコラムニスト。2019年から、早稲田大学グローバル科学知融合研究所招聘研究員に就任し、SDGsフロンティアラボで官民の枠を超えたイベントや情報発信を企画している。


①今の仕事に就いた経緯は?仕事のやりがいや楽しみは?

大学生の時、金融マンになって経済を活性化させたり、医者になって命を救ったり、プログラマーになって世の中を変えたりはできないけれど、「聞く」ことならできると思ったからです。

「どうしましたか?何か手伝いましょうか?」と交番勤務のおまわりさんのように、聞いて、悩みに答えて、そして発信して、仲間を募る。そんな仕事ならできるかもしれないと思い、この仕事を選びました。大学生の時にそう感じた気持ちは今も変わりません。取材が終わり、発信を終えて、取材相手の方が「ありがとう。助かりましたよ!」と言ってくださるのが一番のやりがいです。

画像2: 堀潤さん(ジャーナリスト)の「根ほり花ほり10アンケート」

②これまでの自分の人生にキャッチコピーをつけるなら?

「いつだって最前線。いつまでも現場」。

僕は生粋のテレビマンです。テレビの使命は「まだ誰も見たことがない映像をみんなに届けること」。そのためには、まだ誰も見たことがない現場、僕だけが知っている現場の事実を探し届ける責任があります。それがやりがいでもあり、生きがいでもあります。

皆さんに「へー!知らなかった!」「なんてすごいんだ!」「知らなかった。考えなくては」そう思ってもらえる仕事をやり続けていきたい。まだ見ぬものに出会った時の皆さんの表情を見ることが僕の幸せです。


③今までに人生の分かれ道に立ったとき、どう考えてどう決断してきた?

とてもシンプルです。「まだ誰もしたことがないこと」。

2019年に亡くなった投資家で経営コンサルタントの瀧本哲史さんと番組で共演した時に教えていただいた言葉を大切にしています。「コモデイティ化するな」つまり、一般化するなということ。
瀧本さんが若者達に武器を与えようと繰り出した言葉の一つです。当時はまだNHK職員でしたが、とても勇気をもらいました。一般化しない、自分にしかできないことをやる。それはシンプルに考え、まだ誰もやったことがないことをする、そうした決断の連続がこの10年間の自分らしさになったと思います。

画像3: 堀潤さん(ジャーナリスト)の「根ほり花ほり10アンケート」

④休日明けの朝、仕事に行きたくないと感じることが多いです。 そんなときどうしますか?

まず、やりたくない仕事はやらない。どうしてもやらなければいけない時には、やる意味が見つかるまではやらない。イヤイヤだったらやらない方がまし。僕が実践していたのは、そんな時には仕事に行かず、映画を見にいく。映画には社会を前進させるための知見が集約されています。

イヤイヤ仕事に向き合って生産性を落とすよりも、モチベーションが復活するまで、しっかり休んで、しっかり身になることを楽しんでやってみることが大切だと思います。


⑤仕事において、やりたいことや目標がみつかりません。 そんな自分はダメでしょうか?

全然ダメではないです。やりたいことや目標が明確に見つかっていない人の方がマジョリティだと実感しています。ではどうしたらいいのか。僕の中での回答はとてもシンプルです。目の前で困っている人を見つけたら、全力でその人の悩みや困りごとを解決するために行動を起こす。とことんアイデア出しの時間をつくってみる。誰かの役に立てた時の爽快感を大切にしてみることを提案したいです。


⑥将来に対して漠然とした不安を感じてしまいます。どんなマインドを持てばいいので しょうか?

不安というのは、実は未来の話です。起きるか起きないかわからない未来に対して答えを見つけようとすると不安に支配されてしまいます。ですので、どう乗り越えるべきか、その答えは簡潔で「未来のことを考えないこと」です。今を生きることに必死になること。そのために、過去の自分、過去の人脈をもう一度辿り直してみること。やってきたことがあるなら胸を張る。やってこなかったことがあるなら、今からでもそれをやる。今を見つめる、それだけで変化は実感できるはずです。


⑦時間とお金の使い方のこだわりを教えてください

お金についてはまったくこだわりがありません。本来、貨幣の価値は「交換」です。本来なら身につけることができなかった自分の信用力の代わりに貨幣を差し出し、欲しいものを得ることが可能になったのです。ですから、お金の使い方として最大限の価値を発揮するためには「交換」の機会を広げるべきなのです。貯め込むことは価値を毀損すること。だからこそ、交換するべきものを見つけるために、愚直に現場での出会いと、その時間を大切にしようと考えています。

画像4: 堀潤さん(ジャーナリスト)の「根ほり花ほり10アンケート」

⑧過去の自分にメッセージを送るなら?

「やりたいことをし続けてくれてありがとう。」感謝の気持ちを伝えます。

あの時に諦めていたら、あの時に歩みを止めてしまっていたら、あの時に好奇心を失ってしまっていたら、今の自分はありません。「よく頑張ってくれたな」と感謝を伝える機会をいただきたいですね。


⑨将来どんな暮らし、生き方がしたい?

まだまだ可能性を広げていきたいので、未知なる世界で開拓を続けている自分であることを期待します。貯蓄を切り崩して生きていくのではなく、常に新たな付加価値を手の中で生み出す、そんな生き方をしてみたいです。


⑩堀潤さんにとって、「自分らしく働く」とは?

自分で決められること、自己決定権を手放さないことです。誰かの決定にしたがって働くことは、自分らしくありません。自由であり、そして常に新しい。開拓者としてさまざまなボーダー、最前線に立って挑戦と冒険を続けること。それが自分らしく働くことです。そして、その働きが「誰かの役に立っている」という実感を持つことができたらこんなに幸せなことはありません。誰かの自分らしさを実現するために、自らの力を役立てること、そんな考えを持つ仲間をこれからは増やしていきたいです。

画像5: 堀潤さん(ジャーナリスト)の「根ほり花ほり10アンケート」
画像6: 堀潤さん(ジャーナリスト)の「根ほり花ほり10アンケート」

みなさんは人生の岐路に立ったとき、「まだ誰もしたことがないこと」を選択する勇気があるでしょうか?そんな生き方に憧れを抱きつつも、実際に一歩踏み出せる人は少ないかもしれません。しかし堀さんは、コモデイティ化を嫌い、ご自身の信念を大切にして好きなことをやり続けたことで、ジャーナリストとしての今のお立場を確立されたのだな……と、胸が熱くなりました。とても素敵なメッセージをありがとうございました!

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