「コンフォートゾーン」という言葉がある。心理学等の用語で、ストレスや不安がなく、限りなく落ち着いた精神でいられる場所や生活状態を指す言葉だ。コンフォートゾーンはとても居心地がよい。その反面、果たしてその「心地よい場所」に安住したままでよいのだろうかと悩むこともあるかもしれない。

この悩みに、正面から向き合ってきた人がいる。プルデンシャル生命のライフプランナー、柳澤彰子さん。彼女は40歳で、アパレル業界から実力主義でフルコミッションの金融の世界へ飛び込んだ。そして、自分の「コンフォートゾーン」に気づき、そこから脱した人でもある。

「勇気を出して一歩踏み出してみたら、これまで見ていた世界が全部変わったんです」。そう話してくれた彼女が歩んできた道とは――。

前編:「人生をかけられる仕事」を求めていた
後編:見方を変えれば世界が変わる。息子への愛と、「My Rules」(←今回の記事はココ!)

父からもらった愛。そして息子への愛

画像: 父からもらった愛。そして息子への愛

誰もが自分の目を疑った2001年9月11日。あの “同時多発テロ”が起こった日だ。今回の主人公である柳澤さんはあの日、ニューヨーク(以下、NY)にいた。

「目の前の光景が信じられませんでした。止まない噴煙。混乱するマンハッタン。現場に急行する消防隊員の果敢な姿。今でも忘れません。あのとき、日本人はもちろんNYにいた世界中の人が自国に帰国し始めていたんです」

当時慶應義塾大学生だった柳澤さんは、生の英語と本場のダンスを習うためNYに留学中だった。「やっと夢だった環境に身を置けたのに、日本へ帰らなくてはいけないのだろうか……」。悩む柳澤さんに、父がかけてくれた言葉がある。

「その目でちゃんと歴史を見てきなさい」
「歴史の渦中に身を置いて、それを伝えられる人になりなさい」と。

柳澤さんは当時を思い起こし、「おそらく父は、私の『NYに残りたい』という気持ちを察してくれたのだと思います」と語る。今でも胸に残るその言葉を思い出すたび、自分は我が子に対して、父と同じような気持ちで接し、見守ってあげられているのだろうか……と不安に思うことがあるそうだ。

柳澤さんは、中学生の息子さんを持つシングルマザー。「息子には幼い頃から寂しい思いをさせたかもしれない」とポツリ。柳澤さんには、米国人のパートナーとの壮絶な離婚交渉の経験があった。
当時、息子さんは3歳。幼いながらも、両親が言い合いにならないよう、それぞれに優しい嘘をつくこともあったという。

「子育てって、とても幸せで、とても大変ですよね。全然自分の思うようにいかない。一時期は『なぜこんなにも上手くいかないのか』と思い詰めたこともありましたし、息子が学校生活に馴染めず心配した時期もありました。つい最近まで、私はダメな母親なんじゃないかと、幾度となく『子育て 』について検索して答えを探し続けていたんです」

しかし、ブレイクスルー思考を学んだことで、子育てへの考え方にも変化があったという。

「『なぜうまくいかないの?』『ダメな母親なんだ』という思考の後ろには、息子への愛がある。素直にその愛に集中するだけで、自分の足りないところ以上に、息子の愛おしいところに目が行くようになったんです。『世界は本当に自分の見方次第で変わるんだ』と気付いた瞬間でした」


心と身体のコンディションを知るためのルーティン。それが仕事への集中力を養う

画像: 心と身体のコンディションを知るためのルーティン。それが仕事への集中力を養う

柳澤さんには、自分の心と身体のコンディションを知るために大切にしているルーティンがある。それは「ヨガ」。自分にとってヨガをすることは、歯磨きをするのと同じくらい自然なことなのだと話してくれた。

「息子を妊娠中にマタニティヨガに通ったことがきっかけでした。産後も子連れヨガのクラスを見つけて通っていましたし、もう15年ほど続けています。ヨガをするのは1日10分程度ですが、雑念があるとバランスが崩れてうまくポーズがとれません。だから頭を空っぽにするためにも大切な時間なんです」

次々とヨガのポーズを組みながら、柳澤さんも自然な笑顔になる。

「ただのストレッチだと思う人もいるみたいですが、ヨガって心と身体を繋ぐ時間だと思います。『自分の心の状態を知るために、身体を使っている』というか。コンフォートゾーンを抜け出そうとしていたときも、自分の脳は、心は、なにを考えているのか向き合うことが大事で。そんなときにも、ヨガをすることで自分の心と向き合えたと思います」

幼い子どもを抱え離婚を決意したときも、「ヨガがあったから救われた」という柳澤さん。

頭を空っぽにして、自分の心と向き合う大切な時間。それはライフプランナーとして、いつもフレッシュな気持ちでお客さまと向き合うためのルーティンでもあるのだ。


柳澤さんの「My Rules」

画像: 柳澤さんの「My Rules」

自分の意識を変えてみるだけで、本当に求めているものや、必要なものに気づいたという柳澤さん。しかし、ただ意識を変えるだけでは前進できない。前に進むためには、行動を起こさなくては――。柳澤さんに「My Rules」を聞いてみた。


知識は礼儀。常に学び続ける

「ライフプランナーになった当初、『知識はお客さまに対する礼儀だよ』と教えられました。今だからこそ深く理解できるのですが、これこそ『私を求めてもらえる理由』につながると思います。生命保険は、長い目で見ると、とても大きな買い物です。そんな大切なものを、金融知識のない人から買いたくありませんよね」

「『柳澤さんなら知っている』と安心していただけるように、金融のプロフェッショナルとして常に学び続ける必要があると思っています。今後も勉強を辞めることはないと思いますね」


「できるよ」と言葉にしたら、きっとできる

「今でも、やりたいことがあるのにコンフォートゾーンに引きこもってしまいそうな自分がいます。そんなときは『なぜやりたいのか』を自問して、『できるよ』と言葉にしてみるんです」

「きっと誰にでも、本当は欲しい成果だったり、結果だったり、夢はたくさんあるのに、あきらめていることってあると思うんです。だから『できるよ』って声に出しながら、なぜ自分にブレーキをかけているのかを探求してみるというか」

プルデンシャルの社員なら誰もが知るフレーズに、「If you can dream it, you can do it.(夢を見ることができれば、それを叶えられる)」というものがある。柳澤さんはこのフレーズが大好きだと言う。

「本当にその通りだなって。夢はまず見なくちゃ手に入りません。だから、『その夢、できるよ』って、いつも自分に声をかけ続けています」


毎日息子とハグをする

「息子と毎朝出かけるとき、必ずハグをしています。中学生の息子はちょっとイヤそうだけど(笑)。私の背中に手を回してポンポンと叩いてくれるまで離しません!私なりの愛情表現として、これは息子が小さいころからずっと続けている“マイルール”です」

他にも息子さんとの約束はいくつかあるという柳澤さん。

「一つ目は、毎年 お正月に息子と2人で映画を観にいくことです。もちろん今年も行きましたよ!私たち親子にとっては、大事な儀式なのかもしれません」

「そして2つ目は、元旦に横に並んで“背比べ”の写真を撮ることです。2年前に、私とほとんど同じ背の高さになり、今年は私のあたまのてっぺんが息子の顎の高さになりました。これから残りの人生は、私がずっと息子を見上げていくんですね」


”違いを生み出すひと”。それこそが「目指したい働き方」

画像1: ”違いを生み出すひと”。それこそが「目指したい働き方」

コンフォートゾーンから一歩踏み出したことで、何事も積極的に取り組めるようになった。営業パーソンとして数字の目標達成を目指すのはもちろんだが、柳澤さんはどんなライフプランナーになっていきたいのだろうか。

「私がプルデンシャルへの入社を決めた大きな理由の一つが、『お客さまのことだけ考えていればいいよ』と言ってもらえたことです。なんていい会社なんだろうと感動しました。営業職ですが、会社や上司の都合を考えて販売する必要はないし、強制されることもありません。折角こんな環境にいるのだから、ただ目の前のお客さまの役に立つことだけを考えたいんです」

以前、支社のミーティングで「ディファレンスメーカー」という言葉を知ったという柳澤さん。
「そうか、私たちライフプランナーは未来への”違い(ディファレンス)”を生み出す人だ」と気付いたそう。

「ライフプランナーの仕事は、保障の大切さをしっかりとお伝えすることだけではなく、お客さまの人生に “ほんの1ミリ” でもいいから、プラスの違いを生み出すことだと思っています。その1ミリが5年、10年、20年と時を経て大きな違いになっていくはずですから」

自分と出会ったことで、それがお客さまの将来の幸せにつながればいい、と彼女は言った。

「将来、『あの時、柳澤さんに出会えて本当によかった』と言っていただけたら最高だなって。それが私のライフプランナーとしての夢なんです」

画像2: ”違いを生み出すひと”。それこそが「目指したい働き方」

インタビュー・執筆:山口 真央
写真:梶 礼哉

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