プルデンシャル生命(以下、プルデンシャル)には、ライフプランナー(以下、LP)として働く人がいる。LPはお客さまのもとへ足を運び、お話を伺い、その人の人生に寄り添いながら保険を提案する日々を送る、保険営業のプロフェッショナルだ。
その多くを男性が占めるLPだが、魅力的な人材が集い、性差なく活躍できる環境を求めてLPとなる女性が増えている。今回はそんな女性LPの一人である、入社4年目の久松安奈さんにフォーカス。久松さんがプルデンシャルに入社したきっかけには、馬渕浩和営業所長の存在があった。久松さんはなぜLPの道を選んだのか――。馬渕さんとの本音の対談から探る。
後編:LPとしての最大の後悔、独身から支持される久松さんの「My Rules」(←今回の記事はココ!)
友人の突然の告白。LPとして深く後悔していること
順風満帆に見える久松さんのLPとしての歩み。しかし、友人とのある出来事が久松さんの考え方を変えた。
「プルデンシャルへの転職を『やめなよ』と止めた友人がいました。彼女の友人に、プルデンシャルに転職したものの、あまりうまくいかず、退職してしまった人がいたと。結局私は、彼女の制止を振り切って転職したので、彼女に保険の話はしませんでした。でも、ある日2人でランチをしていたときに、『実はバセドウ病※になってしまったんだけど、今からでも保険に入れるかな』と相談されたんです(久松)」
※バセドウ病:甲状腺ホルモンが過剰に分泌される自己免疫疾患のひとつ。甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、動悸、手の震え、全身倦怠感、体重減少などといったさまざまな症状を引き起こす。投薬などの治療で数値を安定させるが、再発することがあり、完治が困難な病気とも言われている。
「目の前が真っ暗になった」と久松さん。ひとつ病気をすると、そこから新規で加入できる保険の幅はグッと狭くなる。
もう入れる保険はほぼないということは分かっていても、すがる思いで馬渕さんに電話した。結果はやはり希望通りの保険には加入できないという答えだった。
「彼女に対して、転職への想いをもっと誠実に話していれば理解を得られたかもしれないし、その時なら彼女は希望通りの保険に入れた。契約するかどうかは二の次で、保険に入るには良いタイミングがあるということ、最悪入れなくなる可能性もあると伝えることに大きな意味があると痛感しました(久松)」
そして、「過去は変えられません。だから、同じ後悔をしないために1人でも多くの方に保障の大切さの話をお伝えしたいと思っています。彼女との経験があったから、迷わずに『保険の話を聞いてください』とLPとしての覚悟が持てるようになりました(久松)」。
久松さんの「My Rules」
「今はLPとしての頑張りどき」と語る久松さん。今日も多くの方にお会いし、保障の大切さを伝えるため奔走している。忙しい毎日の中、3つのルールを持っているという。
お客さまにベクトルを向ける
保険営業をする立場において、契約をしていただくことはとても大切なこと。それでも、目先の数字だけを追い求めるのは、「絶対に違いますね」ときっぱり。
「私は独身の方をご紹介いただくことが多いんですが、自分に必要な保障だと思ったら入ってください、そうではなかったらこのお話は大丈夫ですから、と最初からハッキリとお伝えします。時には相手の方のために『お金の管理が全くできていませんよ』とストレートにお伝えすることもあります。ご契約よりも、私のために時間を使ってくださった方に対して、保険だけでなく、金融・税務・社会保障などの周辺知識もしっかりとご説明し、お金の不安を解消していただくことを大切にしています。これはLPとしてのプライドかもしれません」
まずは家から出て、スイッチを「ON」にする
LPは働く時間の制約がなく、極論に言えばどこでなにをしていてもよい職種。一日中ダラダラと家で過ごすこともできる。だからこそ、自分を律して行動するスキルが必要なのだ。
「平日も土日も、朝イチから予定を入れてまず家から出てみるんです。お客さまのところへ向かうこともあれば、自分磨きの時間にすることもあります。どちらにしても、まずは家を出ることでスイッチが入ると思うんです。休日も1日中家にいる日はほぼなくて、モチベーションがあがる場所などで仕事の計画を立ててから、午後は家族や友人と過ごすことが多いですね」
気持ちを切り替える場所を持つ
「私はまだ若手LPですから、常に『お金や保障の大切さのお話ができる方』を探しています。友人と過ごしているときも、もしかすると保険の相談を受けるかもしれないし、友人の友人をご紹介いただくかもしれない。そう思うと、完全に仕事のことが頭から離れる瞬間は少ないです」
では、久松さんがオフになる瞬間はいつなのか。
「家族と過ごす時間はもちろんですが、支社の仲間と過ごす時間が私にとってのオフです。ふつうは会社や仕事を離れることがオフだと思うので、信じられないかもしれませんが(笑)。支社に戻れば仲間がたくさんいます。仲間と話して、気持ちを切り替える時間を大切にしています。どこにせよ、自分がオフになれる場所を持つことって大事ですよね」
「やってみたい!」と感じたら、まずはアクションを起こして
私たちにとっての「働く」が変わりつつある昨今。しかし今もなお、性別や境遇の違いによる仕事の格差はなくなっているとは言い難い。最後に今後の社会に期待することを聞いた。
「個人的には、日本という国はあまりチャレンジを好まない傾向があるように思います」と馬渕さん。「性別などに関係なく、個人の自分へのチャレンジを応援できる社会になればいいな、と思いますね。自由でいいんじゃないか、と。プルデンシャルはその先駆けだし、頑張る人や仲間を称える文化が根付いていて、例えばそこに男女の違いは感じません(馬渕)」
そして、久松さんも「あまり、女性だから、男性だから、とか性別で物事を考えたことがなくて」と言い、「女性だからこうでなくてはならないなど、そういった考えを持たず、自由に動いてほしいです。私自身、結婚や出産など心配に思うこともあるんですが、先のことを考えて動けなくなっている人は息苦しそうだなと感じます。あれこれ考えすぎず、やりたいと思うことがあったらまずはアクションを起こしたらいいんじゃないかな(久松)」。
久松さんのお話からは、今の仕事への誇り、やりがいを感じることができた。それはプルデンシャルの環境、そして馬渕さんとの信頼関係があるからこそなのかもしれない。
久松さんと馬渕さんの「Win-Winの関係」は、これからも多くの人に「保障の大切さの話」を届けていく。
インタビュー・執筆:ふくだりょうこ
編集:山口 真央(ヒャクマンボルト)
写真:梶 礼哉(studio.ONELIFE)