LPとお客さまの距離感って、“ちょうどいい”
いまの長期的目標は、70歳ぐらいまでライフプランナーを続けること。そのためにお客さまから、なんでも気軽にご相談いただけるような信頼関係を築いていきたいです。
私はプルデンシャルの先輩方から「天国生まれ、天国育ち」と評されるほど、周囲の人に恵まれてきました。
両親は決して他人を悪く言わず、人間関係を大事にする人でした。「生きているだけで誰かに助けてもらっているのだから、常に感謝しなさい」という両親の教えは、いまでも私の価値観を支えています。
もう一つ、私が大切にしているのが「平生(へいぜい)」という考え方です。お天道様が見ているつもりで自分を律していきたいなと。
生命保険というサービスの特性上、お客さまからはポジティブな話だけを相談いただくわけではありません。そう考えると、誰だって苦手な人に自分の弱みなんて伝えたくないですよね?
だから自分がお客さまにとって苦手な存在にならないように心がけています。
実は、娘の病気が判明して私が一番つらかったとき、頼りになったのは、私のことを何でも知る友人たち以上に、同じ経験をした先輩ママや医療従事者の方々でした。
「〇〇ちゃん、大きくなったね!」と、一緒に子どもの成長を見守ってくれる人たちの存在が大きな心の支えになった。関係が近いからなんでも話せるというわけではないと実感したんです。そう考えると、ライフプランナーとお客さまの距離感って、 “ちょうどいいな”と感じます。
事情は深く知っている、でも身内やママ友ではない。だからこそ本音を話しやすいんじゃないかなって。
私自身、心に余裕がない時は、なにげない他人のSNS投稿を見てネガティブな気持ちになるし、そんな日もあるとお客さまに正直に話したこともあります。すると、「黒田さんにもそういうブラックな日があるんですね。私だけじゃなくてよかった……」と言われたことがありました。
自分の弱さも含めて正直に話すことで心の距離が近くなるし、目の前の方の自己肯定感を支えられる場面もあるんだなと。
私は決して器用なタイプではないので、人と深くお付き合いをしたいと考えています。そんな私にとって、お客さまとの関係は、親戚が増えていくような感覚に近い。
お客さまから幸せなご報告をいただくと本当にうれしいし、オンラインで画面越しにご家族全員が揃って座ってくださっている姿を見るだけでグッときちゃって(笑)
親戚のような気持ちでお客さまの人生を見守ることが、ライフプランナーである私の幸せでもあるんです。
自分が生きてきた経験のすべてがお客さまにとっての励みになったり、将来の参考にしていただけたり。そこに大きなやりがいを感じます。
だからこそ、この仕事が大好きだし、『ああ~、もっと早く転職していればよかった』とさえ思います。でもきっと、いろんな経験を経たこの年齢だからこそ、心からお客さまに寄り添えるのかもしれませんね。
執筆:佐伯香織 撮影:梶 礼哉
Opportunity Unlimited(黒田由実)
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