プルデンシャル生命(以下、プルデンシャル)には、ライフプランナー(以下、LP)として働く人がいる。LPはお客さまのもとへ足を運び、お話を伺い、その人の人生に寄り添いながら保険を提案する日々を送る、保険営業のプロフェッショナルだ。

そんなLPの中に、自分と自分の娘の夢に猛進し続ける人がいる。入社28年目の大ベテラン、川﨑太郎さん(以下、太郎さん)だ。愛娘の川﨑春花さん(以下、春花さん)は、2021年、高校卒業と同時に女子ゴルフのプロテストに合格。プロとして2022年には史上最年少でツアー優勝、そして新人王を獲得。女子プロゴルフ界で最も注目を集める選手の一人である。

太郎さんは、春花さんの幼少期からプロになるまで、全面的にサポートをしてきた。プロテスト時には数週間にわたるラウンドの付き添いも務めている。「プルデンシャルのLPだからできたことです」と話す太郎さんの働き方や、春花さんの今後、そして親子の間の「マイルール」を聞いた。

前編:自ら獲得した自由、プラス20%の努力と仲間の存在(←今回の記事はココ!)
後編:営業成績1位を獲得できたワケ、父と娘の「My Rules」

ライフプランナーに「自由」と「裁量」を与えるプルデンシャルの風土

大学を卒業したのち、新卒で大手HR・販促事業会社の営業職に就いた太郎さん。刺激的でやりがいはあったものの、「将来は転職するか、独立するためのステップとして働いている人が多い企業」だったという。太郎さんも周りと同じく、「30歳をメドに、次のステップに進みたいと考えていた」と話す。

そんなとき、プルデンシャルから「一緒にLPとして働かないか」という1本の電話が。

「当時サラリーマンだった自分にとって、プルデンシャルのLPには『働き方』の面で惹かれるものがあったんです」

太郎さんが特に惹かれた点は2つ。ひとつはプルデンシャルの「Free to Work」という働き方だ。自分のスケジュールをほぼ自由に決められるというもの。2つ目は「C=C」という報酬体系。2つの「C」は、貢献 (contribution)と報酬(compensation)を表し、「誰かに評価されることなく、お客さまや会社への貢献度がダイレクトに報酬に反映される」という考えだ。

「特に『Free to Work』には惹かれるものがありましたね。当時はまだ独身でしたが、この環境があれば、将来家族が増えたり、家族になにかが起こったりしたときにも対応できるなと。結果、全力で春花のサポートができました。普通のサラリーマンを続けていたら絶対にできなかったことですね」

がむしゃらに頑張ったからこその「Free to Work」

そんな太郎さんにとって、なによりも代えがたい存在である家族。1998年に結婚し、2人の娘に恵まれた。

長女がゴルフを始めると、その姿を見た次女春花さんも、すぐにゴルフクラブを握るように。次第にその本気度は増していった。

春花さんが小学生~中学生のころのこと。「学校終わり、毎日春花を練習場へ送り迎えしていました。春花が『あれを忘れた』と言えば、片道30分かかる練習場と自宅を往復したり、『クラブに違和感がある』と言えば、工房と練習場を何度も往復したり。これは、プルデンシャルのLPだからこそできたことですね」と太郎さん。

その自由な働き方は、プルデンシャルのLPならば誰でも手に入るものなのだろうか……。
これについて、太郎さんの答えはNOだ。

「自由といっても、やるべきことを果たしてから得られるものが自由です。例えば私の場合、入社してから最初の2年間は全力で駆け抜けたと思っています。プルデンシャルのLPは、お客さまにお知り合いをご紹介していただき、どんどん自分の顧客を増やしていかなければならない。あの時がむしゃらに働いてネットワークを作れたからこそ、今の『Free to Work』があるんです」

当時はパソコンが普及していなかった時代。今はお客さまにお渡しする設計書は必要事項を入力すればすぐに出力できるが、太郎さんの新人時代はすべて手書きで作成していたという。保険金額などは電卓で計算し、手書きの設計書に色鉛筆で色を塗る。毎日お客さまに最適な保険を提案するために奮闘した。

そんな太郎さんの支えになったのは、先輩や仲間の存在。「プルデンシャルの研修会に行くと、先輩が自分の持っているノウハウを教えてくれるんです。アポイントの仕方や、どうすれば興味を持ってお客さまに話を聞いてもらえるかなど。新人の頃はそれを一生懸命メモして実践していました」。

プルデンシャルのLP同士は、お客さまを取り合うライバルではなく、切磋琢磨しともに成長していく仲間という意識がある。太郎さん自身もそんな仲間とともにLPとして成長してきたのだ。

太郎さんの仕事における「My Rules」

太郎さんは2012年、プルデンシャルにおいて「年間営業成績1位」を獲得するまでのトップLPに昇りつめた。

そんな太郎さんに、「仕事におけるMy Rules」はあるのかと聞いてみると、「意識はあまりしていないけれど……」といいつつも、以下の2点を挙げてくれた。


120%の努力

プルデンシャルのLPとして働き始めて数年、新規のお客さまの開拓に苦しんだ頃の話だ。

「ただ毎日100%頑張るだけではダメだと気づいたんです」

「もうだめだと思うほど頑張ったけど、『あと1件だけお客さまを訪問してみよう』、『あと10件だけ電話をかけてみよう』、という『プラス20%』がよい出会いを引き寄せてくれるのではないかと」

限界だと思ってからどれだけ頑張れるのかということです。筋トレと一緒ですよね(笑)。やはりビジネスの世界では、運も大事だと思うんです。お客さまとの出会いも、運です。そしてその運を導いてきてくれるのは、120%の努力ではないかと思います」


よりよい会社にするため、「当事者意識」を持つ

先述したとおり、プルデンシャルのLPは仲間意識が強く、年功序列という概念がない。これは経営層を含む、会社全体に根付いた意識だという。

「私が入社した当時、すでにLPの代名詞とも言えるレジェンドのような大先輩がいたんです。名誉ある成績を残している方だというのに、偉ぶることなく、新人の私にも対等に接してくださった。楽しくご飯を食べて、仕事について熱く語り合って……。」

「それは社長や役員であっても同じです。プルデンシャルには、役員だからと現場を無視して自分の意見を突き通す人はいません。LPの声に真剣に耳を傾け、対等に接してくれる。だから私たちも臆することなく本気で意見するし、遠慮はありません」

その風土を守っていくために、太郎さんは忙しい時間の合間を縫って、経営陣と対話をする場面には積極的に顔を出すそうだ。

「私たちはみんな会社が好きなんです。もっと会社をよくしたいし、この風通しのよい関係を今後も守っていきたい。私たちLPはフルコミッション制ですから、経営陣との会議に出たからといってお給料が増えるわけではありません。だけど、もっと会社をよくしたいという想いがあるから会議に出るんです」

現状に満足せず、一人ひとりのLPが会社全体のことを考える姿勢が根付いていて、経営陣はその姿勢に本気で向き合う。創業時から続くこの対話こそが、プルデンシャルの「風通しのよい環境」を生み出しているのかもしれない。



執筆:鈴木 里菜
インタビュー・編集:山口 真央(ヒャクマンボルト)
写真:梶 礼哉(studio.ONELIFE)